地上波で放映された、リドリー・スコット監督、ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー主演『ブラックホーク・ダウン(Black Hawk Down)』(2001 米)を観た。
1993年、ソマリアの内戦に介入した米軍を中心とする多国籍軍とアイディード将軍率いるゲリラとの苛烈な市街戦が展開された「モガディシュの戦闘」を忠実に描いている。1000名を越えるソマリア人と19名のアメリカ兵が命を落とし、2機のヘリ(ブラックホーク)が撃墜され、後にアメリカがソマリアから撤退するきっかけとなった戦闘である。
実際の上映よりも1時間近くカットされていたのであれこれ論評するのは難しいが、映画の解釈は一様ではなく、ドキュメンタリー作品と観るか、戦争の無意味さを描いた社会派作品と観るか、ハリウッド目線の米軍礼賛映画と観るか、人によって大きく評価の分かれる作品であろう。
ただし、その後のソマリアの政情を鑑みるに、得をしたのは武器商売の会社だけだという悲しい歴史の考察の一助にはなるであろう。
『ブラックホーク・ダウン』
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