一昨日、無事に試験の方は終了した。専門学校の解答速報で採点した結果91〜92点だった。150点の6割、90点を超えれば合格ラインなので一安心である。年度によって難易度が変わり合格ラインも数点上下するが、昨年のボーダーが80点だったので、楽しみに結果を待とうと思う。
ここ1ヶ月の無理な勉強のため、少し体力と気力をなくしてしまっている。しばらくは本を読んで、子どもと遊んで静養に努めたい。
月別アーカイブ: 2007年1月
『高齢社会福祉と地域計画』
小坂善治郎『高齢社会福祉と地域計画:介護保険制度と新地域社会システム』(中央法規出版 1998)を読み流す。
地域福祉計画を設計する地方行政に携わる人が資料として活用するような内容であり、地域や人口動態といったハードの分析と、介護保険計画や福祉計画といったソフトの分析における手順が詳細に説明されている。素人が読んでためになるような本ではなかった。
『日本社会事業の歴史:新版』
吉田久一『日本社会事業の歴史:新版』(勁草書房 1981)を3分の1ほど読む。
吉田氏は、社会福祉学の世界において、福祉をマクロ的な視点で捉えようとする政策論の流れを組む歴史論として位置づけられている人物である。しかし、一昔前の歴史の本を読んでいるような分かりにくい文体であり、試験にあまり出ないような情報ばかりだったので読むのを止めてしまった。
『これからどうなる! 介護と医療』
いよいよ試験まで4日となった。ここしばらくテスト問題づくりとスキー宿泊研修でばたばたしていたので、最後の追い込みを掛けていきたい。
小池晃『これからどうなる! 介護と医療』(新日本出版社 2001)を読む。
著者は参議院議員で、日本共産党で政策委員長も務める「痛みの政治とたたかうドクター」である。
介護保険のポイントを整理しようとして手に取ったところ、法理念や細かい制度の解説だけの参考書よりも、法改正の背景にまで触れていて分かりやすかった。文章も読みやすいのだが、批判本の方が論点をまとまっているというのは何とも皮肉である。ここ数年の介護保険や医療制度改革は「自立や選択」といった美名の元に民営化を性急に推し進めるあまり、特に低所得者層の切り捨てにつながっている、と小池氏は怒りをぶつける。小池氏は社会保障の元々の出発点である所得再配分機能を生かし、行政の責任による福祉サービスの展開を主張する。2000年改正の社会福祉法は営利企業の福祉参入を促す悪法であり、介護保険の要である介護認定を介護支援専門員に丸投げすることで福祉そのものを市場の原理に放り込もうとする自民・公明の与党に対して、きちんと批判を展開している。
格闘技番組
年末の大晦日に録画した5時間もの格闘技番組を観た。
テレビで放映する格闘技番組は選手の意気込みのコメントやら練習風景やら「前フリ」がやたらめったら長いので、いつも録画してリモコン片手に観ることにしている。今回も過去のエキサイティングな試合やら「陸上界の韓流スター」やらの意味不明なネーミングの紹介シーンがかなり挿入されていた。しかし試合は懐かしい先輩の顔も発見してじっくり楽しむことができた。K1ルールにしても、総合ルールにしても試合における「定石」が確立してきたようで、アナウンスも解説もいたずらな気合い論を振りかざすようなものでなく、的確な落ち着いた実況で好感が持てる。途中、ゲストの歓声や谷川貞治氏のつまらない解説が入るが、画面に集中していればそうした雑音も耳に入らない。