月別アーカイブ: 2022年12月

「防衛費5年43兆円」

本日の東京新聞朝刊記事より。
岸田政権は防衛力の抜本的増強を目指し、2022年度まで年間5兆円で推移していた防衛費を5年で43兆円に倍額すると閣議決定している。記事によると、更に「後年度負担」により16.5兆円も予算化されているとのこと。

自衛隊員の給与や食糧などに使われるならば文句はないが、増大分の大半が米国製兵器の購入に充てられるのはいかがであろうか。米国の防衛産業を潤すために税金が増え、社会保障費や教育、インフラ整備などの予算が削られ、これから社会に出る若者の生活レベルが下がるということである。

しかも、さきほどの南シナ海の米軍展開を支える屋台骨が沖縄となっている記事に示されているように、これだけ莫大な防衛予算は日本国民を守るのではなく、米軍のアジア太平洋地域の軍事展開への助太刀が目的である。巡航ミサイル「トマホーク』やF-35戦闘機の配備がどれほど日本国民を守ってくれるのであろうか。

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「南シナ海上空で 中国軍機が米軍機に異常接近」

本日の東京新聞朝刊に、南シナ海の覇権を巡る中国軍と米軍の小競り合いが報じられていた。記事の背景をまとめると、南シナ海中心部の南沙諸島(スプラトリー諸島)は、莫大な原油・天然ガスが眠るとされる海域で、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイが領有権を主張している。とりわけ中国は国際司法裁判所の判決を受け入れず、南シナ海に人工島を建設し、実効支配を強めている。一方、フィリピンや台湾は中国対策を米国に頼り、フィリピンは自国の基地を米軍が使用できるように便宜をはかっている。なお、今回の記事の米軍偵察機は沖縄の嘉手納基地から出動している。

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『世界一周ひとりメシ』

イシコ『世界一周ひとりメシ』(幻冬舎文庫 2012)を半分だけ読む。
タイトルそのまま、エッセイストの著者が世界一周旅行で食べた食事について素直な感想を寄せている。航空機を利用した旅行なので、食事といってもアウトドアではなく、地元の人が利用する飲食店が中心となっている。その中で、牛肉が禁じられているヒンドゥー教圏でも水牛はOKだという話が興味深かった。
半分だけ読んだところで、先日訪れた京都のホテルの朝食会場に、旅行者が置いていく本棚があったので、そっと置いてきた。

「北朝鮮の無人機侵入 韓国大統領が強硬姿勢」

旅行から帰ってきて、また地理ブログを再開していきたい。
本日の東京新聞朝刊に、韓国の尹錫悦大統領が北朝鮮の無人機が韓国領空に侵入したことを受け、「確固たる報復だけが挑発を抑止できる」と表明したとの記事が掲載されていた。

2学期の授業中にも話したが、北朝鮮の挑発行為に対して、日本政府は「断固として無視」し、食料品や衣料品など庶民の生活に必要な物資の支援は継続しつつ、周辺国と協調して安保理制裁を押し進めることが必要である。

あえて「断固」と授業中に強調したのは、北朝鮮のミサイルが日本の領土領海内に落ちたら、周辺国と連携し集団的自衛権を行使すると、日本政府としてはっきりと表明することが大事である。また、「無視」と言ったのは、北朝鮮の嫌がらせに対して、日本が浮き足だって軍備増強や増税、憲法9条を明らかに逸脱した敵基地先制攻撃などに走ることを恐れたからである。

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『黄金の怪獣』

江戸川乱歩『黄金の怪獣』(ポプラ社 1970)をパラパラと読む。
雑誌『少年』(1962年1月〜12月)に発表された作品である。怪人二十面相が登場するシリーズで、虎やら部屋全体が動くエレベーター、主人公の明智小五郎や小林少年そっくりの偽物が登場する、鉄板の少年探偵団シリーズであった。最初の数ページで読む気を無くした。