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「ブラジリア 〜 荒野に出現!夢の未来都市」

本日TBSで放映された「世界遺産 ブラジリア 〜 荒野に出現!夢の未来都市」は興味深かった。
1960年に建設され、1987年に世界遺産に登録されている。地理の教科書では森林を伐採して、新たに作られた政治都市として有名である。都市人口2000万人を超えるサンパウロ、旧首都で人口600万人を抱えるリオ・デ・ジャネイロに次ぐ、300万人の人口の都市である。無機的な都市だという印象が強かった。

しかし、番組をみると、建築家の粋を凝らした芸術的な建築物に溢れ、集合住宅の目の前に幼稚園や小学校が配置されたエリアがいくつも並ぶ。アパートも遊ぶためのエントランスや、車が通行止めになる日曜日は道路一帯が自転車に開放されているなど、人間的な営みを大事にした都市だということが分かった。

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『イスラム国の正体』

国枝昌樹『イスラム国の正体』(朝日新書,2015)を読む。
10年前に刊行された本で、当時ニュースを賑わせていたイスラム国の実態や伸長した背景について分かりやすく解説されている。最近はイラクで部族の大連立のスーダーニー政権が発足し、シリア内戦も落ち着きを見せ、内戦に乗じて勢力を伸ばしたイスラム国も影響が落ちている。

イスラム国はスンニ派の過激派である。本書の中でイスラム教の派閥について解説があるので、まとめておきたい。

  • ムスリムは世界で約16億人。ムスリムとは「イスラム教の教えに帰依した者」という意味である。イスラムは本来「服従」「帰依」という意味で、服従し帰依する主は唯一神アッラーである。
  • イスラム教徒16億人のうち、スンニ派が約84%、シーア派が14%と言われている。その違いは第4代カリフのアリーの後継者に起因する。「スンニ(慣行)」を重視する人たちは、これまで通り仲間たちによる選挙でカリフを選ぼうとした。一方、血筋を重視して「シーア(党派)」を組み、アリーの親族を選ぼうとしたのがシーア派である。信仰の上で両派の違いが顕著なのは「偶像崇拝」に対する考え方と言われる。スンニ派はこれを強く忌避するが、シーア派はあまり気にしない。イランでは街頭に指導者の大きな顔写真が張り出されたりしている。イスラム国はこうしたシーア派の信仰対象を次々と破壊してきた。
  • シリアのアラウィ派(シーア派)の人たちはスンニ派のモスクで一緒にお祈りするなど、大半のイスラム教徒は宗派に関わらず穏やかに共存している。
  • イスラム国は7世紀のアリーまでの「正統カリフ時代」を理想像としており、本来国境のない一つのイスラム教国を目指している。そのため、第一次世界大戦中に、イギリス・フランス・ロシアの3カ国が結んだ密約「サイクス・ピコ協定」(オスマン帝国の分割支配)に強く反発している。

日産スタジアム

子ども3人を連れて横浜港の見える丘公園と日産スタジアムに出かけた。
とにかく暑くて、今日の東京の都心の最高気温は38.5度であった。埼玉県鳩山町は40.3度である。8月のこの時期で40度越えは身体にこたえる。
途中、練馬区で整備した自転車ブリヂストン・レベナを置いていき、第三京浜で横浜元町地区へ向かった。第三京浜を走るのはいったい何十年ぶり?

日産スタジアム脇の公園近くで、上と下の子はワンオクのライブへ、真ん中の子はサイクリングへと散っていった。それにしても「一体ここはどこ?」っていう感じだった。横浜市民であった私にも全く不案内な場所である。

『8番出口』

本日ララガーデンで、本日公開の映画、河村元気監督・二宮和也主演『8番出口』(2025,東宝)を観た。
不思議な味のある映画であった。前半は学生の自主映画のような雰囲気のホラー・ミステリー映画であったが、後半はCGも入ってきて商業映画のような雰囲気になってきた。ボレロのリズムで気持ちの高まりを表現した最後の場面では、想像と寸分違わぬ結末であった。他の観客もエンディング直前の、あの終わり方を想像したのであろうか。

『爆笑問題のニッポンの教養』

爆笑問題+本田由紀『爆笑問題のニッポンの教養:我働く ゆえに幸あり? 教育社会学』(講談社,2008)を読む。
本田由紀先生というと、子どもの貧困などについて統計データを用いて研究されている教員という印象であった。本書では自身の経験や体験をもとに自分の言葉で語られているので、印象に残った。そういえば、東大教育学部の教育社会学というと、9浪はまいさんが受験したところではないか。