仕事の帰りに大宮氷川神社へ赴いた。
平日の午後ということもあり,参拝客もまばらで,神社の落ち着いた佇まいに心が洗われるようだった。
帰りに,中国の古典『西遊記』でおなじみの三蔵法師の遺骨が分骨され安置されているという,岩槻の慈恩寺の玄奘塔に立ち寄った。
あまり趣もなく,単に蚊に食われただけだった。
月別アーカイブ: 2019年10月
『新世紀エヴァンゲリオン』
貞本義行漫画・カラー原作『新世紀エヴァンゲリオン』(角川コミックス・エース 2014)を読む。
角川の漫画雑誌『月刊少年エース』などに連載され,休載を含め1995年から2013年まで足掛け19年をかけて完結した長編漫画である。
TV版の内容と全生命が一体となる人類補完計画を描いた旧劇場版の内容を踏まえたものとなっている。来年に公開される完結編の映画の予習として,しっかりと取り組むことができた。
12巻までは夏に一気に読んだのだが,13巻が手に入らず3ヶ月ほど放り出していた本である。確か新宿のコマ劇場前の映画館だったか,大学時代に友人と映画を観た後に語り合った場面がふと記憶の奥底から浮かび上がってきた。
手塚治虫の『火の鳥』に似た生命観,「心の隙間をお埋めします」の文句で有名な喪黒福造,子宮回帰願望,生命誕生前の有機物のスープなど,とりとめない言葉が思い浮かんでは泡のように消えていく。ポエムのような世界観を持った作品であった。
自転車整備
16インチ自転車の整備を始める。カーズのオリジナルシールの付いたパーツも多いので、走る曲がる止まるの3点につき、最小限の整備に留めたい。
『朱鷺の墓』
五木寛之『朱鷺の墓』(新潮文庫 1978)を30年ぶりに読み返す。
1969年から1978年にかけて雑誌「婦人画報」に連載された作品で,3巻にわたる長編小説である。高校時分に購入した文庫本の奥付に平成2年8月刷りとなっていたので,高校2年生の後半か高校3年生の時に読んだ本である。あまり印象は残っていなかったのだが,当時とは物の感じ方も変わったのか,久しぶりに長編を読み終えた読後感に浸ることができた。
国際政治という荒波に翻弄されつつも,性愛を確かめ合う二人の男女の数奇な人生が描かれる。著者の五木氏がどこかの対談集で述べていたのを記憶しているのだが,「生」は「性」や「政」につながるものだという五木氏の考え方が作品の底流に流れている。国家やら民族やら目に見えない仕組みや壁,運命にぶつかり悩みつつも,一人の人間というスタンスを見据え,逞しく生きていこうとする主人公染乃に勇気をもらうことができた。
それにしても高校時代にこんな本を読んでいたんだと,改めて過去の自分の思考の形成を垣間見ることができた。
「 差別・排外主義を許すな!10.27新宿ACTION ―安倍政権の韓国叩きはおかしいぞ!―」
以下,救援連絡センターメーリングリストより
差別・排外主義に反対する連絡会は立ち上げから10年目を迎えます。
この10年、レイシズムに抗し、ヘイトスピーチの蔓延を許さない闘いに多くの人びとが声を上げ、行動してきました。しかし、今の状況は社会の底が抜けたと言えるほど危険水域に突入しています。
この間、安倍政権が先頭に立った韓国叩き、メディアの追随・翼賛、ネトウヨの跋扈という、とんでもない事態が続いています。
「平和の少女像」への憎悪と罵倒の嵐は、「表現の不自由」=自由な表現を叩き潰し、卑劣な脅迫と行政権力による恫喝は一体のものであること満天下に明らかにしました。
権力に携わる者たちが、平然と歴史の歪曲に手を貸し、レイシストであることを恥じることもなく、行政に君臨する様を、これ以上放置しておくわけにはいきません。
私たちは2011年以来、毎年秋の新宿デモを続けてきました。デモの権利もジワジワと狭められていますが、今こそ街頭で声を上げ、訴える秋(とき)です。
10・27新宿ACTIONへの幅広い結集を呼びかけるとともに、この行動の成功へ、参加・賛同をよろしくお願いします。
日程⇒10月27日(日)14時 新宿アルタ前広場集合、15時デモ出発
アルタ前広場を出発地し、柏木公園で解散
主催:差別・排外主義に反対する連絡会