月別アーカイブ: 2010年2月

『地図男』

真藤順丈『地図男』(メディアファクトリー 2008)を読む。
タイトルからして安部公房を彷彿させるが、内容も阿部氏の『砂の女』を読んでいるような不思議な世界観を有する物語であった。

『板尾創路の脱獄王』

datsugoku_movie

子どもをお風呂に入れてから幸手のシネプレックスへ、板尾創路監督・主演『板尾創路の脱獄王』(2009 角川)を観に行った。
話の展開は特になく、主役の板尾創路さんの神出鬼没なイメージを表現した内容で、ちょうど松本人志監督・主演『シンボル』のようなシュールな笑いがテーマの作品である。

『ハンサム★スーツ』

hansamusuit_movie

テレビで先日放映された、鈴木おさむ原作・脚本、谷原章介・塚地武雅主演『ハンサム★スーツ』(2008 アスミック・エース)を観た。
本編が始まる前の番組予告を観てしまったので、展開は薄々読めてしまったのだが、途中いいタイミングで笑いがあり最後まで飽きなかった。

『一生美味しい総義歯&インプラント』

波多野尚樹・石橋卓大『一生美味しい総義歯&インプラント』(小学館101新書 2008)を読む。
誤解の多い総義歯の構造的な話や、インプラント治療の歴史、最新の骨再生技術の紹介など多岐に渡る。総義歯もインプラントも見た目やかみ合わせだけでなく、顎と噛み合わせ位置の立体的調整や骨の吸収による歯のずれといった大変細かい部分まで勘案する必要があるようだ。
絵や図もないまま専門用語が出てくるので理解しにくいところがあるが、インプラント治療の凄さだけはよく伝わってきた。

『NO.6 #6』『NO.6 #7』

あさのあつこ『NO.6 #6』(講談社 2007)、『NO.6 #7』(講談社 2008)を3時間かけて一気に読む。
いよいよ聖都市NO.6の謎が徐々に明らかになってくるのだが、主観描写が多く、映画のようにぽんぽんと話が進むわけではない。しかし、読んでいてつい時間を忘れてしまうあさのあつこさんの筆力には脱帽だ。