月別アーカイブ: 2025年6月

『戦雲(いくさふむ)』

組合の行事で、三上智恵監督『戦雲(いくさふむ)』(2024,DCP)を観た。

10年前まで自衛隊の「空白地域」とされていた先島諸島で、急ピッチに進む軍事基地建設の模様を描いたドキュメンタリー映画である。2015年に、アジア・太平洋地域を越えたグローバルな地域の平和及び安全のため、自衛隊と米軍が実行可能な限り最大限協力する旨の日米ガイドライン(新たな日米防衛協力のための指針)が改定された。映画ではその翌年から日米一体となって台湾攻撃の準備が始められた実態が詳らかに描かれている。

与那国島では、2016年に島の活性化のために自衛隊の沿岸監視隊の駐屯地が開設された。あくまで中国の海洋進出や頻発する北朝鮮のミサイル発射実験から島を守るという名目であったが、実態は自衛隊と米軍の合同軍事演習が繰り返され、台湾有事を想定したミサイル基地まで作られることになった。

「自衛隊の基地ができたら米軍もやってくる」との横断幕を掲げ、

宮古島でも島のど真ん中に弾薬庫基地が作られ

CORRATEC SHAPE CHUBBY

先日、ヤフオクでコラテックのSHAPE CHUBBY DISC 650Bというクロスバイクを購入した。
MTBのような肉厚なフレームに650B×47cという太いタイヤを組み合わせたグラベルクロスというカテゴリーの自転車である。乗った瞬間から身体にピッタリとくる感触があり、早速チェーンを交換し、ハブの整備を行なった。この1、2年、日常使いの自転車を何台か購入したものの、

『くたばれ!就職氷河期』

常見陽平『くたばれ!就職氷河期:就活格差を乗り越えろ』(角川新書,2010)を読む。
タイトルに「就職氷河期」とあるが、90年代半ばから00年代前半までの求人倍率が1倍を切った団塊ジュニア世代の話ではなく、採用する企業側と就職する学生側のミスマッチによる就職難となったリーマンショック後の就職について論評を加えている。

中には企業説明会や選考で企業を訪問した際に、トイレの個室にこもって社員の本音に耳を傾けるべきだとの珍アドバイスもあるが、正論ではなく企業が求める人材の本音部分が書かれていて興味深かった。