月別アーカイブ: 2003年4月

教育改革と子どもの行方

当代の論客 宮台真司講演会

教育改革と子どもの行方 ーー教育システムが阻害する想像力と、イラク戦争

5月18日(日)2003年
開場 午後1:30 講演 2:00-4:30
越谷市北部市民会館 劇場

一般:   1,500円(前売:1,300円)
らるご会員:1,000円(前売: 900円)
20歳以下:  700円(前売: 600円)

主催:特定非営利活動法人 越谷らるご
「越谷らるご」は「フリースクールりんごの木」を運営するNPO法人です。
((((((((((フリースクール生募集中))))))))))
お問い合わせ:Tel:048.970.8881 Fax:048-970-8882(土日:090.9374.9943)
埼玉県越谷市千間台西1丁目25-14 〒343-0041
e-mail k-rarugo@freeschoolnetwork.org
webpage http://www.freeschoolnetwork.org/koshigaya/rarugo.htm

『潮騒』

三島由紀夫『潮騒』(新潮文庫 1955)を読む。
神島を舞台にした18歳の少年の恋愛青春小説である。奇妙なほどに清々しい作品であった。純朴な少年と一途な少女、二人を暖かく見守る島人、そして雄大な自然といかにも箱庭的な世界の中で物語は綴られる。三島の系譜においては異色な作品であるが、たまにはこういう小説もあくせくする生活の中で、一服の清涼剤として良い。

『変体少女文字の研究』

山根一眞『変体少女文字の研究』(講談社文庫1989)という古い本を読む。
70年代後半から80年代前半にかけて爆発的に普及をした丸文字(マンガ文字)に関する社会学的分析の本である。横書きの普及やファンシーノートの流通など様々な要因が普及しているが、作者は別の角度から結論を述べる。

amlから転載

−−−転載・転送・宣伝歓迎!−−−

反戦青年救援会からの情報です。

★3・20、4・5、4・13、4・19と連続した反戦行動・デモにたいする不当逮捕のうち、3・20の4名は3月31日に、4・5の1名は4月23日に、4・13の1名は4月24日に解放。広範なご支援に感謝すると共に・・・

★しかし、4月19日の反戦デモに参加した青年1名が警察機動隊の襲撃・暴行を受け、いまだ不当に拉致され、遠くの立川に監禁されたままです。逮捕された野宿の仲間の体調が思わしくないとのこと、拉致・監禁から一刻も早く解放をかちとるために、のじれん(渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合)の救援活動にご支援を!

http://mypage.naver.co.jp/antiwar/against419/
また、反戦・反弾圧声明へのご賛同
http://mypage.naver.co.jp/antiwar/
のほうも引き続きよろしくお願いします。

『読書力』

齋藤孝『読書力』(岩波新書 2002)を読む。
内容としては特に深いわけでも、目新しいものもないのだが、読書離れが指摘される中、同意できる点が数多くあった。著書にもなった「三色ボールペン」による読書方法を通じて、生活の中で会話や思考力の向上としての読書のあり方を提言する。

読書は、もちろん知性や情感を磨くものでもあるが、同時に、複数の優れた他者を自分の中にすまわせることでもある。情報を手に入れることだけが、読書の主目的ではない。生身の人間の価値観を自分の中に取り入れ、自分の幅を広げていく。凝り固まった狭い考えに閉じこもらずに、優れた価値観を様々に受け入れる。そうした作業を地道に続けることで、社会常識から隔絶した孤立的な空想に陥ることを防ぐことができる。もちろん本によっては、犯罪につながるような空想を喚起するようなものもある。その意味では、本にまったく毒がないとは言い切れない。自殺の仕方や殺人の方法までを書いた本が出ているくらいだ。しかし、ここで強調したい読書は、そのような種類の本のことではない。十分に幅広い読書をしていれば、そのような本を絶対視することも少なくなる。