イエルク・シュタイナー文、イエルク・ミューラー絵『ぼくは くまのままで いたかったのに槙』(ほるぷ出版 1978)を昨夜と今夜、子どもの寝かしつけに読んだ。
私が小学校の頃に買った本である。今更絵本なんてと思いながらも読んだ記憶がある。翻訳された文が読みにくいが、ベルトコンベア式の工場で働かされる自然のクマの絵が子供の心に突き刺さる。
『ぼくは くまのままで いたかったのに』
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鹿児島市内にある「いおワールドかごしま水族館」へ出かけた。
桜島を取り囲む鹿児島湾(錦江湾)は、約2万9千年前の桜島の噴火によって生まれたカルデラに海水が流れ込んで出来たものと言われている。現在でも水深200m以上の海底で日常的に火山性熱水噴気活動(たぎり)が続き、湾内にはイルカや約1,000種類の魚がおり、サツマハオリムシという珍生物も生息している。深海魚も多数展示されており、桜島のマグマ活動のスケールの大きさに思いを馳せた。
出口付近に「沈黙の海」という何の魚も泳いでいない水槽が展示されていた。人間が欲望のままに自然を破壊していくと、海の生態系がおかしくなり、やがて一匹の生物も棲むことのない死の海になってしまうという警告である。
内田康夫『幸福の手紙』(実業之日本社 1994)を読む。
ご存知名探偵浅見光彦が活躍するシリーズである。
浅見光彦と一緒に現場を辿るのが、内田作品の醍醐味なのに、今回の作品は、あまりに天才浅見光彦の頭の中の推理に頼るところが多く、読者が置いてけぼりになってしまい、あまり読後感が良くなかった。