日別アーカイブ: 2014年7月14日

『10分あれば書店に行きなさい』

教育学者・齋藤孝『10分あれば書店に行きなさい』(メディアファクトリー新書 2012)を一気に読む。
先ほど読んだ本で脳が活性化されたのか、新書1冊1時間弱で読み終えることができた。
10年前はこれくらいのペースで、毎日本を読んでいたのに。。。

タイトルにある通り、知性や精神力を学ぶために書店を活用せよという内容である。本をきっちり読む時間や余裕がなくても、実際に書店に立ち寄り、立ち読みやタイトルを眺めるだけでも知的好奇心が刺激される。齋藤氏は、特に今や出版社にとって主戦場となっている新書や、様々なジャンルに溢れている雑誌を手に取ってみると、会話のネタの引き出しが豊富になり、知性や時代感覚が磨かれると述べる。

この手の読書の指南書は1年に1冊くらいは目を通しておきたいと切に思う。不真面目・不勉強にも関わらず、いつまでも背伸びしたがる私にとって、効果抜群のカンフル剤である。

『本は10冊同時に読め!』

成毛眞『本は10冊同時に読め!:生き方に差がつく「超並列」読書術』(三笠書房 2008)を読む。
一生下働きの「庶民」生活を脱し、人生の成功を手に入れるためには、ベストセラーやハウツー本ではなく、徹底した濫読が必要だと繰り返し繰り返し説く。テレビを見ている暇があれば、通勤電車で体力を消耗するのであれば、要らぬ仕事で気疲れするのであれば、給料の半分を使ってでも、毎日タクシーを利用してでも本を読むことが大切だと述べる。自身の経験を絶対化し、読書していない(できない)人びとを見下す発言は気に障ったが、最先端の物理学の本からギャンブル、インドのIT産業、写真集から料理の本まで、いわゆる教養を越えて人間そのものを高めていく読書のススメは感嘆するばかりであった。
ふと我が身を振り返ると、平日はずっと、家に帰ってダラダラとテレビを見てネットに没頭するだけの日々である。自分を高めるための「気晴らし」の時間を大切にしていきたい。