清野明『大人の探検ごっこ』(アスキー新書 2007)を読む。
タイトルにある通り、関東近辺の廃村や廃道、幻の滝や温泉などを尋ねるという、まさに大人の男の探検である。
著者が述べるように、あくまで「ごっこ」であり、命や記録を試す類のものではないのだが、道に迷ったり急に天候が悪化して、撤退を余儀なくされることもある。酒と冒険を愛する著者の人柄が良く伝わってくる文章であり、いい具合に私自身の「探検ごっこ」魂にも熱が伝わってきた。
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エーデルワイススキーリゾート
本日家族を連れて、栃木県日光市川治温泉にあるエーデルワイススキーリゾートへ出かけた。
家族でスキーは初めての体験であリ、また、団体やツアーでなく、個人で行くのも初めてであった。
スキーだけでなくウェアからスノーブーツまで全てレンタルしたら、かなり痛い出費となった。
かれこれ10年ぶりのスキーであったが、幸いにも身体が覚えており転ぶことはなかった。しかし、子どもに付き添って初級者向けのファミリーゲレンデばかりだったので、自分の滑りはあまりできなかった。
前回からあまりに間隔があいてしまったので、ほとんど教えることはできなかったが、な〜んとなく上の子がボーゲンでどこまでも滑れるようになったので、今度はじっくりと親子共々楽しみたい。
『隠岐伝説殺人事件』
内田康夫『隠岐伝説殺人事件』(角川文庫 1990)上下巻を読む。
後鳥羽上皇が隠し持っていて、戦後のドサクサで闇に消えていった「源氏物語絵巻」の「末摘花」が発見されたことから、戦後の旧日本軍も絡んだ連続殺人事件が発生する。冒頭から「名探偵」浅見光彦が活躍する、内田作品の王道を行く歴史旅情ミステリーである。作者もあとがきで述べているように、最後はいつも通りドタバタで事件が解決していくが、いつかはゆったりと隠岐を訪れたくなった。
坂東サイクリング
本日、ショップの方たちと朝7時半に道の駅しょうわに集合して、江戸川CRを通り、下総利根大橋から坂東市内をぐるっと回ってきた。
帰りは芽吹大橋を通り、16号沿いのガストで軽い食事をして帰ってきた。店長さんとじっくりと話をすることができ、自転車旅にかける熱い思いや度を超えた楽しみが十二分に伝わってきた。また、来週から自転車通勤を再開し、脚力のトレーニングに努めたい。
『日中2000年の不理解』
王敏(ワン・ミン)『日中2000年の不理解:異なる文化の「基層」を探る』(朝日新書 2006)を読む。
ちょうど諸子百家を扱っているところなので、教材研究として手に取ってみた。
中国河北省出身で、法政大学国際日本学研究所教授を務める著者が、感性文化を特色とする日本文化について分かりやすく論じている。
日中間の動物観や自然観、裸への意識、儒教、倫理観、風呂、禊の考え、転向など、具体的な事例からアジア文化圏の共通点や、中国と欧州の意外な類似点などを通して、特に自然との一体感を基底とする日本文化の特色について余すところなく説明している。
国際文化やら国際教養に関心を持つ若い学生に手に取ってもらいたい一冊である。