月別アーカイブ: 2021年7月

「中国鄭州市 がれ散乱 再建遠く

本日の東京新聞朝刊に、22日に発生した中国河南省・鄭州市の洪水の様子が報じられていた。
鄭州は年間降水量は640mmほどであるが、3日間でそれに匹敵するほどの雨が降ったそうだ。記事にもある通り、鄭州は大陸性気候気候である。ブリタニカ国際大百科事典によると、大陸性気候とは、「大陸の内部にみられる特有の気候。海洋性気候に対するもので,大陸気候,内陸性気候ともいう。気温の日較差,気温の年較差がきわめて大きく,冬季は風は弱く,湿度は低い。高気圧が発達して水蒸気の供給が少ないため快晴の日が多く,日中は直射が強く,地面の気温は上がるが,夜間は地面からの放射が強く気温が低下する。これに対し夏季は気温も上昇し大陸は低圧部になるため降水は夏に集中するが,年降水量は少ない」とある。

鄭州はケッペンの気候区分では、「Cw」にあたる。夏こそ降水量は多いが、冬は乾燥した日々が続く。疲労困憊のため、ここまで。

「NPT会議 コロナでまたも延期」

本日の東京新聞朝刊に、世界の核保有国の一覧が掲載されていた。
米中、米ロ対立の激化や、欧州とロシア、インドと中国の衝突など、ここ10年ほどの世界秩序の不安定化を受けて、核削減どころか増加に転じているという。北朝鮮が核弾頭を40〜50発も保有しているというのは知らなかった。それに比べてイスラエルの90発は少なすぎないか? そもそもが軍事機密なので、実態はこの数字から大きく解離しているのであろう。

「中国の食料安保『脱米依存』」

本日の東京新聞朝刊に、中国で大豆の消費量が増加し、その増加分をロシアから輸入しているとの記事が出ていた。はて、ロシアは輸出に回すほど大豆を生産していたのかと、疑問に思いながら記事を読み進めていった。記事の最後の方に、ロシアの大豆生産量は中国の膨大な需要を満たすには少ないとの一文があり納得した。以下は、2019年の大豆の生産量ランキングである。

ブラジル、アメリカ、アルゼンチンの3カ国だけで世界の8割を占める。4大穀物の一つに数えられる大豆であるが、その多くは搾油されて食用油となるか、家畜の飼料となっている。日本は例外的に、味噌や醤油、納豆など大豆料理と縁が深い。
中国の大豆の消費量の増加のほとんどが、家畜の飼料である。米中対立に加え、ブラジルと中国の関係も悪化しているとのこと。記事にはないが、南米の大国ブラジルと、隣国のアルゼンチンやパラグアイとの関係はあまり良くないので、中国がロシアの次に狙うのはアルゼンチンやパラグアイかもしれない。