内田康夫『天城峠殺人事件』(光文社新書,1985)を読む。
浅見光彦シリーズは全て読んだと思っていたが、先日ブックオフにて3冊未読の小説を発見した。今回の『天城峠〜』は作者の初期の頃の作品で、まだ型に当てはめようとせず、荒削りであるが、ミステリー要素を前面に出した作品で、一気に読み終えてしまった。
読んでいる途中で、北区西ヶ原にある平塚亭にも訪れることができた。しばしの間、浅見光彦といっしょに旅情を堪能したい。
スウィッシュ125
『「すぐやる人」のノート術』
塚本亮『「すぐやる人」のノート術』(明日香出版,2018)を読む。
同志社大学からケンブリッジ大学大学院で心理学を学んだ著者が、記憶やモチベーションなどの心理学の見地から、効果的なノートやメモとの付き合い方を指南する。
まず、仕事においてメールの返信やレスポンスが早いことが信頼に繋がる。逆に言うと、スピード感のない人間は信用されないということである。耳がいたい忠告である。
著者は付箋を利用したToDoリストの活用を提案する。A4用紙に時系列的にやること付箋を貼っていくのである。その際に、具体的な指示を付箋に書くべきだという。「◯◯さんに依頼」という付箋では行動につながらない。「サンプルを用意する」「テーマを選ぶ」などのように、やるべきことを小さく分解することが大事だと述べる。
打ち合わせ中に、会話で出てきた個人的なことや悩みなどの周辺情報をメモすること。次回会うときに話題として、「先日の卒業式はいかがでしたか?」など、その人のことを覚えているという印象を与えることで信頼関係が築かれていく。
『おしえて!ニュースの疑問点』
池上彰『おしえて!ニュースの疑問点』(ちくまプリマー新書,2006)を読む。
池上氏のこの手の本は10数冊読んでいたが、たまたま読んだことのないものであった。
授業ネタで気になったところを抜書きしておきたい。
- 外国にも議院内閣制の国があり、「総理」は日本についてだけ使い、外国については「首相」を使うのがマスコミのルール
- 東証TOPIXとは、1966年1月4日の株の値段の総額を100として計算している。ちなみに、今日の東証TOPIXは3649.85(前日比-49.00)となっている。
- 東横インの本社は東京と横浜の間にあるので、東横インという名称となった。ちなみに本社は大田区新蒲田
- レバノンはいくつもの宗教グループがあったので、アラファト議長をリーダーにしたPLO(パレスチナ解放機構)が拠点にした国。イスラエルがPLOを攻撃するためにレバノンに侵攻した際に大きな犠牲を払ったのが、レバノン南部にいたイスラム教シーアの人たち。彼らが作ったのが、ヒズボラ。イランがヒズボラに対し大量の資金と武器弾薬を送るので、イスラエルはヒズボラつ追討のためにレバノンに攻撃をしかける。
『生活環境主義でいこう!』
嘉田由紀子語り/古谷桂信構成『生活環境主義でいこう!:琵琶湖に恋した知事』(岩波ジュニア新書,2008)をパラパラと読む。
語りは京都大学大学院農学研究科博士課程を修了し、琵琶湖研究所研究員、京都精華大学教授を経て、滋賀県知事となった嘉田由紀子さんである。埼玉県本庄市出身で、熊谷女子校を経て京都大学に進学した彼女がなぜ滋賀県知事となったのか、彼女の研究テーマが琵琶湖や琵琶湖周辺の町の環境問題であり、熱意を持って取り組んだ、その経緯はよく分かった。
しかし、なんともつまらない本であった。おそらくは著者の嘉田さんが滋賀県知事になった記念として刊行されたものであろう。知事の経歴と琵琶湖周辺の環境問題は分かったが、興味を持てなかった。




