『ぼくとマラソン』

宇佐美彰朗『ぼくとマラソン:走れ!中学生』(岩波ジュニア新書,1980)を読む。
大学に入ってから本格的に陸上を始め、箱根駅伝やオリンピックにも出場した著者が、挑戦し続けた自身の経歴や、走るコツなどを分かりやすく語っている。著者は大学2年生で第40回箱根駅伝の第4区を走り、卒業後、メキシコ、ミュンヘン、モントリオールの3回のオリンピックにも出場されている。著者は日大経済学部を卒業後、日大文理学部体育学科に学士編入で再入学し、大学院博士課程まで進まれている。自身の身体でランニングフォームの研究を進めた努力の人でもある。

『タンデム・ロード』

アマゾンプライムで、滑川将人監督・長谷川亜由美出演『タンデム・ロード』(ニコニコフィルム,2023)を観た。
カップル二人でバイクにタンデムで世界一周を目指すノンフィクションムービーである。女性の声で内面の呟きのナレーションが入るので、フジテレビの『ノンフィクション』を見ているような感じだった。
ロシアやモンゴル、パタゴニア、アタカマ砂漠を突っ切るBMWはカッコよかった。また、ロードムービーやバイク映画という側面だけでなく、福島の原発被害なども触れられており、社会派的な側面もある映画となっていた。

自分も18、19の頃はアドベンチャーバイクに乗って、モンゴルを走る夢を見ていたものだ。映画を観ながら、自分の若かりし頃を思い出した。印象の深い映画であった。

『かぜのふしぎ 免疫のだいじ』

千葉保夫『かぜのふしぎ 免疫のだいじ:子どもが学んだ自然治癒力・免疫のしくみ(Ⅱ)』(農山漁村文化協会,1999)をパラパラと読む。
イラスト入りで、風邪にかかる仕組みが小学生でも分かるように説明され、風邪の予防法や、風邪に罹患した後の対応についても、養護教諭の立場で説明できるように紹介されている。

風邪に罹ると体温が上がる。それは風邪ウイルスを食べるマクロファージが間脳の視床下部に信号を送り、ウイルスが一番増える温度(35度〜36度)よりも体温を上げて、ウイルスの増殖を抑える仕組みなのである。私も初めて知った。

著者は元宮城県教職員組合教育文化部長を務められており、現在も続く、全国養護教諭サークル協議会での取り組みが報告されている。

『文章の書き方』

尾川正二『文章の書き方』(講談社現代新書,1982)をパラパラと読む。
正統的な文章読本で、漢文や古文、近代の有名な小説が取り上げられている。主語や接続詞、読点の濫用が文章のリズムを壊しているというが興味深かった。上記の3つは論理的な文章の要点でもあるが、それらを除いても相手に十分に通じる日本語の強さを感じ取ることができた。

『自動車整備士になるには』

広田民郎『自動車整備士になるには』(ペリカン社,2015)を読む。
「なるには」シリーズの構成通りで、前半は自動車整備士として働く現場の声、自動車整備士の資格の位置付けや仕事の流れ、後半は生活と収入、資格試験、養成校の紹介、採用、就職が紹介されている。

ヤナセのディーラーで働く整備士の声が印象に残った。「疑問があれば、答えを確認して自分のものにしていく、現場・現物・現実の三現主義の世界です。やっぱり職人的要素が色濃い世界かもしれませんね」と語る。「現物合わせ」という視点がいかにも職人っぽい。