『文章の書き方』

尾川正二『文章の書き方』(講談社現代新書,1982)をパラパラと読む。
正統的な文章読本で、漢文や古文、近代の有名な小説が取り上げられている。主語や接続詞、読点の濫用が文章のリズムを壊しているというが興味深かった。上記の3つは論理的な文章の要点でもあるが、それらを除いても相手に十分に通じる日本語の強さを感じ取ることができた。

『自動車整備士になるには』

広田民郎『自動車整備士になるには』(ペリカン社,2015)を読む。
「なるには」シリーズの構成通りで、前半は自動車整備士として働く現場の声、自動車整備士の資格の位置付けや仕事の流れ、後半は生活と収入、資格試験、養成校の紹介、採用、就職が紹介されている。

ヤナセのディーラーで働く整備士の声が印象に残った。「疑問があれば、答えを確認して自分のものにしていく、現場・現物・現実の三現主義の世界です。やっぱり職人的要素が色濃い世界かもしれませんね」と語る。「現物合わせ」という視点がいかにも職人っぽい。

『自然観察12ヵ月』

海野和男『自然観察12ヵ月:昆虫・植物・鳥』(岩波ジュニア新書,1983)をパラパラと読む。
私の苦手な昆虫や植物、鳥の種類の特徴や違いに関する内容である。読みやすい文体であったので、最後までページを繰ったが、マガモとカイツブリの違いやアブの種類など、なかなか頭に入ってこない内容であった。

昆虫は地球上に80万種以上いると言われている。一方、哺乳類は3500種、鳥類が8700種といわれており、昆虫の多さにびっくりする。

おおよそ200キロ北へ水平移動するのと、300メートル垂直に高く登るのとが、同じ割合で気温が低くなる。100メートル高く登ると、気温が摂氏0.6度低くなるといわれているので、3000メートルの山に登ると、18度低くなり、北へ2000キロの旅をしたことになる。特に垂直方向で植物の分布の違いが顕著となる。

『爆笑問題のニッポンの教養』

爆笑問題+福岡伸一『爆笑問題のニッポンの教養:生物が生物である理由 分子生物学』(講談社,2008)を読む。
10数年前に福岡さんの『動的平衡』を読んだ時は意味がわからなかったが、エントロピーの増大に負けないように、個体の生態系レベルでも細胞レベルでも、常に中身が入れ替わりをしながら、組織を維持されているということが理解できた。

『三毛猫ホームズの世紀末』

赤川次郎『三毛猫ホームズの世紀末』(角川文庫,1998)を一気に読む。
久しぶりの小説、久しぶりの赤川次郎作品であった。ご存じ名探偵三毛猫ホームズが活躍するシリーズである。1994年から95年にかけて「小説宝石」に連載された作品である。読みやすく展開も早いので、止まることなく読み進めたのだが、生き別れた双子や偏執な母親愛、同性愛要素など話題を詰め込みすぎて、最後は話そのものがパンクしてしまった感が否めない。

それにしても、時間を忘れて一気に物語にのめり込むという体験はいいものであった。