月別アーカイブ: 2011年1月

「子ども貧困」

本日の「子ども貧困」は、母子家庭の中学3年生の
以下、新聞記事の引用です。

子どもの問題行動には貧困が影を落とすが、高度経済成長を経た現代日本で、両者をつなぐ視点は薄まるばかりだ。法政大大学院の 岩田美香教授(教育福祉論)は、1977年の「犯罪白書」が「少年非行の普遍化」を指摘して以来、貧困を情緒発達など個人の資質に求めがちだと指摘する。 貧困家庭の育児について「金銭的困窮だけでなく、親の時間的な余裕のなさが家族の孤立を招く」点に着目。病気や飲酒問題を抱える親もおり、子の世話が不十 分になったり、親子関係がこじれたり
しやすいことから、学校がソーシャルワーカーの活用などで「家族の背景にまで目配りする」ことが必要だと訴える。

『貧格ニッポン新記録』

ビートたけし『貧格ニッポン新記録』(小学館101新書 2008)を読む。
『週刊ポスト』誌上に連載中のコラム「ビートたけしの21世紀毒談」の中から抜粋しまとめたものである。
しかしながら、どこまでがビートたけし氏の見解で、どこまでが構成作家による代筆なのか判断が付かない内容である。

家族との時間

本日、妻と娘をディズニーランドまで送ってから、息子と二人でお台場からトンネルを通って、翼の見える公園に出かけた。男二人で飛行機やら重機を見るというのは楽しい経験であった。こうした時間を大切にしていきたいと思う。

サッカーアジアカップ

今、サッカーアジアカップの日本対韓国戦をテレビで観戦している。
前半の最後に、日本は縦パスで繋いで一気にゴールを奪っていった。素人目にも、これまでの日本代表には見られなかった攻撃の力強さを感じる。数年前までは、金髪のスターたちのスタンドプレーが目立ったが、南アフリカW杯辺りからから、組織プレーでゴールをもぎ取るシーンが増えている。
この組織で対応するという力が、今の日本のあらゆる現場から消え去ろうとしている。組織と一口で言っても、そこには目標意識やコミュニケーション、役割分担、サポートなど様々な要素が絡んでおり、それらを有機的に連携させる強力なリーダーシップが欠かせない。オンリーワンのスター軍団ではなく、チームの力を謳う日本代表の戦いを、今の教育の場でも活かせていければと思う。

『YES・YES・YES』

第26回文藝賞受賞作、第3回三島由紀夫賞受賞作、比留間久夫『YES・YES・YES』を半分ほど読み進めたが挫折した。
前に団鬼六氏の作品を読んだので、今度も倒錯した性愛文学を読んでみたいと思い手に取ってみた。ゲイバーに勤める少年が男性との性行為を通じて「大人」に近づいていくという心境小説である。かなり露骨な性描写が続くせいもあってか、内容が頭に入ってこなかった。
一方、本野本の内容よりも、帯に載っていた大庭みな子さんの文藝賞選後評の文章が印象的であった。まあありがちな選評だとも思うが、この流れるような簡潔な文体は是非とも真似したい。

ホモセクシャルの世界を扱ったものだが、男女が絡み合う愛欲の世間では思い込んだ通念に支配されて見えにくい人間の姿形がへん に鮮やかに浮かびあがってくる。結果として読後の残像は、男色家たちの情景というよりは、自分をもて余して奇怪な悲しみに喘いでいる人間の滑稽な姿なの だ。