春日部イオンで、曽利文彦監督・脚本、役所広司主演『八犬伝』(2024,キノフィルムズ)を観た。
最初はCGバリバリの稚拙な戦闘の場面から始まったので嫌な気がした。しかし、すぐにそうした場面は滝沢馬琴の頭の中の「虚構」世界だと分かり、途中、滝沢馬琴と葛飾北斎のやりとりが続く「現実」のシーンが交互に続く展開だと分かってから、安心して観ることができた。
疲れから、途中10分ほど眠ってしまい、「東海道四谷怪談」の鶴屋南北とのやりとりの場面は観ていないが、葛飾北斎とのやりとりが印象に残った。先ほどネットで調べたところ滝沢馬琴と葛飾北斎の間で交流があったことが分かった。原作は読んでいないが、葛飾北斎の作品の紹介など、かなり史実に沿った内容となっていた。画家の渡辺崋山とも交流があった場面が描かれていた。
飽きることはなかったが、全体的に面白い作品だったかというと「う〜ん」という感じだ。