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「原爆作家・大田洋子を伝え続ける江刺昭子さん」

本日の東京新聞朝刊に女性誌研究家の江刺昭子さんが紹介されていた。
東京都内では昨日の夕刊に掲載されているのだが、春日部は夕刊が廃刊となったので、本日の朝刊付けの掲載となっているのが寂しい

取り上げられた江刺さんは国語国文科の先輩にあたる。29歳の時に、原爆小説『屍の街』を書いた大田洋子さんの自伝を著し、「私の最初、そして最後の仕事が『大田洋子』なのかもしれません。卒論ではないですが、ちゃんと書いたと、本人に認めてもらえたらいいのですが」と述べており、御年83歳になられた現在も文学碑の式典や被爆関連行事に参加している。

江刺さんは『にんげんをかえせ』の峠三吉や『夏の花』の原民喜と並び称される原爆作家の大田洋子に対し、「正当な評価をされてこなかった」と精力的な取材を重ねてきた。日の当たらない分野に生涯をかけてきた江刺さんの生き方もひしひしと伝わってきた。

安田監督のコメント

本日の東京新聞朝刊に、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「侍タイムスリッパー」の安田監督のコメントが掲載されていた。、映画を2回観た私にとって、「明日も頑張っていこうと思える作品を」とのコメントはグサっと刺さる。

「訃報:清水多吉」

本日の東京新聞朝刊に、立正大学でドイツ哲学を教えられていた清水多吉先生が亡くなられたとの記事が掲載されていた。学生時代に大崎にある立正大学まで講演の依頼に訪問したことがある。分かってもいないのに、フランクフルト学派のホルクハイマーを語っていたような恥ずかしい記憶が蘇ってきた。雑誌「情況」への寄稿も多く、全共闘運動を理論的に支えた人物と言ってよいのだろうか。これまた知ったかぶりになってしうまうか。

「100年前から変わったか」

昨日の東京新聞夕刊のコラムである。
コラムを書いたのは東京大学大学院情報学環の林香里教授である。
東京大学を中心に、女性の学ぶ機会がガラスの天井によって抑えられているという趣旨である。

しかし、著者は「この国で学問を目指す女性たちにとって、まだまだ世間は冷たく、逆風が吹き荒れている」と言うが、東京大学でしか学問はできないのか?

著者の勤務先はたまたま東京大学であるが、これが本郷から近いお茶の水女子大学でも同じ趣旨の発言をするのであろうか。東大よりもお茶女を選択する女子も多いはずである。

天下の東京大学に女性が少ないという目を引くような題材を利用して、我田引水に持論を展開しているだけである。

「なぜ東京大学には女性が少ないのか?」という問いよりも、「なぜお茶の水女子大学に男子が入学できないのか?」という方が切実である。栄養学や食物学などのを学びたい男子高校生の進学は極めて限られている。生活科学系統の学部を設置する大学の多くが女子限定の募集としている。国立大学でなぜ、男女共同参画が実現できないのか。