本日の東京新聞朝刊に女性誌研究家の江刺昭子さんが紹介されていた。
東京都内では昨日の夕刊に掲載されているのだが、春日部は夕刊が廃刊となったので、本日の朝刊付けの掲載となっているのが寂しい
取り上げられた江刺さんは国語国文科の先輩にあたる。29歳の時に、原爆小説『屍の街』を書いた大田洋子さんの自伝を著し、「私の最初、そして最後の仕事が『大田洋子』なのかもしれません。卒論ではないですが、ちゃんと書いたと、本人に認めてもらえたらいいのですが」と述べており、御年83歳になられた現在も文学碑の式典や被爆関連行事に参加している。
江刺さんは『にんげんをかえせ』の峠三吉や『夏の花』の原民喜と並び称される原爆作家の大田洋子に対し、「正当な評価をされてこなかった」と精力的な取材を重ねてきた。日の当たらない分野に生涯をかけてきた江刺さんの生き方もひしひしと伝わってきた。