本日の東京新聞朝刊に、原油安で生活苦が増大するベネズエラの情勢が伝えられていた。ベネズエラと言ってもピンとこない人もいるでしょう。南米の国で、エクアドル(2020年脱退)と共に、石油輸出国機構(OPEC)に加盟している産油国です。外務省のホームページの情報によると、原油の確認埋蔵量は3,033億バレルと、サウジアラビアを越えて世界第1位となっています。地理的には、新規造山帯に属し、環太平洋造山帯に位置する国と覚えておきたいところです。
かつては南米でも裕福な国として知られ、さまざまな国から何千人もの難民を受け入れる「難民受入国」でした。しかし、20年ほど前に社会主義を標榜するチャベス大統領が就任してから、米国との関係が悪化し、政情不安と社会経済の混乱、食糧難から、480万もの人々が故郷を追われています。
原油の問題も地理で必ず扱う分野です。中東の問題と含めてしっかりと理解することで、国際政治が見えてくると思います。