すっかり老猫です。毛も荒れてきて抜け毛がひどいです。
若い頃は毛繕いなどおしゃれに気を遣っていたのに。
人間と同じだね。
月別アーカイブ: 2022年8月
『水族館は海への扉』
杉浦宏編著『水族館は海への扉』(岩波ジュニア新書 1989)をパラパラと読む。
著者の杉浦氏は、日本大学農学部水産学科を卒業し、恩賜上野動物園水族館に勤務したのち、井の頭自然文化園水生物館長を務めた、現場一筋の水族館員である。ラジオ「全国こども電話相談室」の回答者としても活動しており、自身の経験を交えて、戦後になって各地に広まっていった水族館にまつわるドタバタが描かれる。
上野動物園は正式には「東京恩賜上野動物園」という。母体は1882年開園で、日本で最も古い動物園である。昭和天皇が結婚した1924年に、動物園を施設ごと東京都へ「下賜」されたものである。
その他アクリル板を用いた水槽作りなど、自身の経験で文書が綴られており、高度経済成長期に日本各地で繰り広げられた挑戦が垣間見えて面白かった。
「アフリカへ官民4兆円」
本日の東京新聞朝刊に、第8回「アフリカ開発会議」で、岸田総理が30万人の人材育成や感染症対策、食料支援などの分野で総額300億ドル(約4兆1千億円)の支援を表明したとの記事が掲載されていた。
人口爆発が続くアフリカに対し、継続的な支援や難民支援策を打ち出すという方向性は素晴らしい。ただし、一過性の食料支援などは、今般のウクライナ情勢下では致し方ないが、アフリカ諸国が自律的・持続的に発展できる支援のあり方を検討したい。こうした場面こそ、SDGsに基づいた支援のあり方が問われる。
また、アフリカは北部や東部を除いて、ほとんど地震がない安定陸塊となっている。脱炭素という名目で原発輸出に突っ走ることがないようにしてほしい。
また、難民支援策では、まず日本が移民政策を本格的に検討していくべき時期にきている。突然数万人も受け入れることはできない。徐々に現行の入管政策を改め、多様性を受け入れる日本社会を築いていく必要がある。
別項の記事で、国連開発会議のアフナ・エザコンワ局長は、食糧生産を増やすための、貯水施設や灌漑施設の整備が必要だと訴えている。一過的な食糧支援ではなく、継続的な農業技術支援を、一時的な医療支援ではなく、恒常的な安全な水の確保が求められている。
寝る仔
『宇宙のキーワード』
海部宣男『宇宙のキーワード』(岩波ジュニア新書 1991)をパラパラと読む。
当たり前の話だが、夜空にきらめく星は全て自分で光る恒星である。その恒星の光を反射して見える惑星は、太陽系にある水・金・地・火・木・土・天・海王星以外、存在を確認できていない。
そういった宇宙に関する基本的な内容が分かりやすく説明されている。
他にも、野辺山の電波望遠鏡や岐阜県のカミオカンデなど、政府が科学開発に重点を置いていた時代背景が垣間見える。