月別アーカイブ: 2009年7月

本日の東京新聞夕刊から

本日の東京新聞の夕刊に大変目を引く記事が掲載されていた。以下全文転載してみたい。

【ニューヨーク=阿部伸哉】
広島、長崎への原爆投下の日に合わせ、八月三日から九日まで来日する国連総会のデスコト議長(ニカラグア)は三十日、国連本部で記者会見し核兵器廃絶を願うメッセージとして「キリスト教社会を代表して(原爆投下への)許しを請いたい」と述べた。
カトリック聖職者のデスコト議長は、広島に原爆を投下したパイロットがキリスト教徒だったことに触れ「彼は命令に従っただけだが良心には従えなかった」と残念がった。
米国とロシアの間で核兵器削減交渉が進んでいることを挙げ「今こそ核全廃に向け世界全体が動き出す時」と強調。広島、長崎の式典については「過去の悲劇を乗り越え、人類が団結する必要性を訴えたい」と話した。

免許更新

今日は休みを取って、鴻巣へ免許の更新に出かけた。3年間ほとんど違反がなかったので、軽い講習で終わりかと思っていたが、過去5年間に遡って違反の累積で講習時間が決まるようで、今回もたっぷり2時間の講習であった。
講習内容そのものは特に目新しいものはなく退屈であったが、自分の運転の悪しき「慣れ」を自覚することができ、たまにこのような講習を受けるのもよい。
しかし、かれこれ18歳で免許を取ってから18年間ずっと違反者講習を受講し続けている。子どもが生まれてから運転も気をつけるようになり、違反はぐっと減ってきているので、次回は優良者講習で、自覚を促したい。

高等学校の学習指導要領

先日研修で、2013年実施予定の高等学校の学習指導要領について少し学んできた。
国語は現行の指導要領から大きな変更点はないが、新しく教科全体の目標に「想像力」を伸ばすという文言が加えられた。
最近の教科書には、羅城門の絵や原爆投下後の写真などのカラーの挿絵や写真などが掲載され、大変見栄えの良いものとなっている。おかげで、小難しい作品でも、その世界が視覚で見えやすくなっている。
しかし、本来の国語の力とは、文字だけの活字情報からフルカラーで動きや音、臭い、味、触感まである想像の世界を頭の中に浮かび上がらせる力である。
特に古典などは原文と暗記した古文単語や文常識を組み合わせることで、頭の中に古典世界の舞台を作る必要がある。そしてその舞台上で、着飾った複数の登場人物が動きを見せないと作品が理解できない。
中教審がどのような意図で「想像力」を入れたのか分からないが、文字から世界を浮かび上がらせる「国語」には「想像力の伸長」が欠かせないとの見解には賛成である。

『女はなぜ突然怒りだすのか?』

姫野友美『女はなぜ突然怒りだすのか?』(角川Oneテーマ21 2006)を読む。
医学博士である著者が、ホルモン分泌と脳メカニズムを中心に、医学的見地から女性の行動を説明する。
刺激的なタイトルであるが、中身はいたって真面目な新書的啓蒙書である。
女性は一月のホルモン周期に心理や行動が左右されやすく、男性側の配慮が不可欠であると述べる。また社会的な行動原理として、男性が支配的な縦のつながりをその指針とするのに対し、女性は共感的な横のつながりを絶対的なものと捉える傾向がある。女性と接する際は、その横並び的な人間関係を踏まえた上で、特別扱いをする気配りが大切だと指南する。