第9回小説新潮長編新人賞受賞作、清野かほり『石鹸オペラ』(新潮社 2004)を読む。
ソープ嬢が主人公の刺激的な小説という宣伝文句であったが、物語の中身はスカスカであった。
『石鹸オペラ』
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第9回小説新潮長編新人賞受賞作、清野かほり『石鹸オペラ』(新潮社 2004)を読む。
ソープ嬢が主人公の刺激的な小説という宣伝文句であったが、物語の中身はスカスカであった。
第59回文藝春秋読者賞受賞作、稲泉連『僕の高校退学中退マニュアル』(文藝春秋 1998)を読む。
神奈川県立大船高校を中退してから、大検にチャレンジし、早稲田大学第二文学部に合格するまでの心模様が淡々と綴られる。管理教育や競争社会からの積極的な反抗や離脱ではなく、自分の感性にフィットしない学校や同級生を何となく仮想敵と捉えながら、自身の判断や行動が正しかったとするサクセスストーリーである。あまり面白くなかった。