本日、ショップで三本ローラーを実体験してみた。
最初、壁に体を付けながら漕ぎ出したところ、懸念していたよりも簡単で、ものの20秒ほどで安定してペダリングすることができた。
全く移動しない自転車というのも変な話だが、体勢や呼吸、下半身の筋肉作りにはこの上ない練習法である。
購入を検討したい。
月別アーカイブ: 2017年1月
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『走れメロス・思ひ出』
太宰治『走れメロス・思ひ出』(新学社文庫 1968)の解説だけを読む。
授業で『富嶽百景』を扱うこととなり、太宰の経歴を確認したいと思い手に取って見た。
太宰の友人であった檀一雄氏の解説によると、『思ひ出』『津軽』『富嶽百景』『人間失格』といった一連の自伝的小説の中に、太宰の抱える疎外感や挫折感、厭世観などが巧みに表現されているという。
『鷺と雪』
第141回直木三十五賞受賞作、北村薫『鷺と雪』(文藝春秋 2009)を大体読む。
昭和初期の東京を舞台に、世間知らずで華族の娘の英子さんとお抱えの女性運転手べっきーさんの2人が、身近に起こる謎に挑戦するミステリーとなっている。
一連のシリーズ物となっており、表題作の他、『不在の父』『獅子と地下鉄』の2作が収められている。
巻末に数十冊余りの参考文献が挙げられており、当時の華やかで優雅な華族と貧民街で暮らす労働者の生活の対比が丁寧に描かれていた。
推理小説としては正直つまらなかったが、往時の世相を知ることができた。
華族の裕福な生活をばっさりと捨て、隅田川沿いでの劣悪な生活に飛び込んだ子爵の男性のセリフが印象的であった。晩年の有島武郎を彷彿とさせる。
身分があれば身分によって、思想があれば思想によって、宗教があれば宗教によって、国家があれば国家によって、人は自らを囲い、他を蔑し排撃する。そのように思えてなりません。そう思えば、所詮は自分自身が、全てを捨てて無となるしかない。
ブルベ200kmに挑戦
『インシテミル』
米沢穂信『インシテミル』(文藝春秋 2007)を読む。
密閉された地下空間で殺人ゲームが展開される。
多忙な中で読んだので、数日に分けて読んだが、最後まで楽しむことができた。