子どもを連れて、『映画!たまごっち うちゅーいちハッピーな物語!?』(2008 東宝)を観にいった。
しかし、たまった疲れのためか、寝不足か、子どもを膝に載せながら始まって15分ほどで寝てしまった。40分ほどで目を覚ましたのだが、子どもが飽きていたようだったので、話は佳境であったがそのまま出てきてしまった。20分ぐらいしか観ていないが、どうやらメーテルリンクの『青い鳥』のようなテーマであったように思う。破天荒な大きな夢よりも、身の丈にあった小さな幸せに満足しようという展開であった。子ども向けの映画であるが、見事に現在の日本の世相を反映しているようである。
月別アーカイブ: 2008年12月
本日の東京新聞朝刊
本日の東京新聞朝刊の4コマ漫画を読み、朝から不愉快な思いをした。他人を見下して笑いを取るという相も変わらず不快な内容である。
『リアルであること』
中沢新一『リアルであること』(メタローグ 1994)を読む。
新聞や雑誌に連載した論文をまとめたものである。しかし、あまりに話が抽象過ぎて、読みやすいのか文章なのか、読みにくい文章なのかもよく分からなかった。途中で興味を失い、半分ほどで読むのを止めてしまった。
中沢氏のような考え方を、果たして構造主義と称するのか、脱構造主義にカテゴライズするのかよく分からないが、あらゆる宗教、イデオロギーを相対化して、フロイトの理念を借りながら、現世界での向上を追究する「エロス」と現世界を否定して別世界を希求する「タナトス」に分類する。中沢氏の分類によると、キリスト教や仏教、イスラム教などは「エロス」であり、ユダヤ教、チベット仏教、そしてマルクス主義などは「タナトス」に分類されるという。
この世のパラダイムを二項対立的に巧みに語るのであるが、いまいちよく分からなかった。
『臨界突破!カラテ読本:極限の場でカラテは最強となる』
家族を連れて、三郷に新しく出来たイケアというスウェーデンの大型家具ショップへ出掛けた。今の自分の机は物置き場と化しているので、新しく仕事兼雑務のためのフラットな机をと思い、組み立てテーブルを購入した。何とか組み立てて部屋の模様替えをしていたところ、本棚の奥から本が出てくる出てくる。およそ300冊ほどの読んでいない本が出てきた。何とか来年には全て読み終えたい。
フル・コム編『臨界突破!カラテ読本:極限の場でカラテは最強となる』(東邦出版 2008)を読む。
空手道修己會倉本塾の倉本成春塾長、極真会館浜井派の浜井識安代表、勇成会館の田上敬久館長、極真会館増田道場の増田章代表師範、正道会館の二宮博昭四国本部長、そして真樹道場の真樹日佐夫の6名が、自らの実戦経験、武道観、そして実戦で使える技術を惜しみなく伝授する技術書である。流派はそれぞれ異なるが、基本的に極真ルールでの闘いを基本としつつ、上段ヘの攻撃や掴み、武器使用などを想定して技術を構成している。
付録のDVDもあり、全ての技術が動きの中で見ることが出来る。極真ルールの中でのスムーズな投げ、崩しを追究している極真の増田章代表の動きがすばらしかった。私の高校時代の憧れであったが、今でも動きに切れがあった。
パンフレット研究:多摩大学
多摩大学のパンフレットを読む。
1989年に、「休講のない大学」「実学重視のプログラム」「産業界で活躍した教授陣」などの特色を掲げて開学した新しい大学である。経営情報学部と2007年に新設されたグローバルスタディーズ学部の2学部からなる。
「グローバル〜」は国際社会における「教養」と「論理的思考能力」の育成に力を入れており、授業も英語で行なうなど気合いが入っている。
また、経営情報学部は経営情報学科とマネジメントデザイン学科の2学科で構成される。経営情報学科の設置目標がこの学校の理念を象徴しているように思う。「今や多くの企業が経営戦略の中心に据える「カイゼン(改善)」。その推進に貢献できる人材の育成こそ経営情報学科の大きな目標です」と謳われている。完全な経営サイドに立った物の見方ができる若者の育成に大学全体が特化されている印象だ。
キャンパスの周辺には何もなく、サークル活動も盛んではない。就職や資格の勉強に集中したい学生にとっては程よい環境の大学であろう。