『自転車イベント参加マニュアル―“カンタン・週末・充実化”2005年は自転車で遊ぶ! エイムック (1028)』(枻出版 2005)を読む。
10年前に刊行されたムックであるが、日本で1年間で開催される自転車のレースやイベントの全貌を知ることができた。およそ自転車の大会は、ロードレース、ツーリング、ヒルクライム、エンデューロ、トラック、タイムトライアル、シクロクロスなどのオンロード系と、ツーリング、クロスカントリー、ダウンヒル、ヒルクライム、エンデューロ、マラソン、4X、ラリーレイド、トライアルなどのオフロード系に大別される。
2005年に開催される、一般の参加が可能なすべてのイベントが網羅されていたので、想像を膨らませて楽しむことができた。こうしたレース大会は一般の情報誌やスポーツ雑誌では紹介されないため、バイクの大会と同様に敷居が高そうに感じていた。しかし、子どものヘルメット姿やバーベキューを楽しむ様子などを見て、自分も子連れで“参戦”したくなった。
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『自転車乗り快走ノウハウ』
NPO法人日本サイクルスポーツ協会理事長高村精一監修『自転車乗り快走ノウハウ―基本から応用まで』(JTBパブリッシング 2007)を読む。
表紙もタイトルもいかにも入門者向けであり、購入方法やサイクリングファッション、整備の仕方などがまとめられた軽めの本かと思い読み始めた。しかし、これまで読んだどの本よりも本格的な内容であった。ホイールの組まれ方の違いやコンポの細かい説明に始まり、シフトチェンジのコツ、ビンディグシューズペダルの注意点、チェーンやシフトワイヤーの交換の手順、ギヤ比の変更方法など、中上級者向けの説明が延々と続く。途中の整備方法などは読み飛ばしたが、腸腰金を意識することや脳の活性化に繋がるなど興味深い内容が多かった。1・2年後に改めて読み返してみたい本であった。
『Tarzan (ターザン) No.624』
『人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか』
土肥志穂『人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか』(東邦出版 2006)を読む。
ちょうど先日読んだランス・アームストロングの全盛期にあたる、2000年代前半のツール・ド・フランスの観戦記である。
選手同士の熱い戦いだけでなく、裏方のチームスタッフの事情やスポンサーとの関わり、アシストに徹する選手など、表舞台だけでないツール・ド・フランスの魅力が垣間見えてくる。ランス・アームストロングの実力と人間性を褒め称えるような内容が多く、ドーピング違反が明らかになった現在では評価の分かれるところであろう。
『自転車入門』
河村健吉『自転車入門』(中公新書 2007)を読む。
銀行勤めで自転車とは無縁の生活を送っていた著者が、60歳を過ぎてからスポーツバイクにはまった経緯や感動を綴る。特に著者の体験から、中高年になってから自転車に乗る恥ずかしさを克服するコツや体力に応じた乗り方のポイントがまとめられている。
文学者の自転車体験記が随所に引用されており、夏目漱石や志賀直哉が自転車に苦労したくだりが興味深かった。