本日の東京新聞夕刊一面に,欧州議会の選挙で,欧州連合そのものに懐疑的な勢力が半数を超えたとの記事が掲載されていた。
第2次大戦の反省を活かし,難民に寛容であった欧州であるが,中東を中心としたイスラム教徒やクルド人の難民の受け入れを巡って欧州各国に亀裂をもたらしている。また欧州域内の人・物・金の自由化が,欧州内のいざこざに終止してしまい,米国や中国の貿易圏の拡大に為す術をなくしてしまっている。政治的にも経済的にも軋みが生じている欧州が今後,世界に対し,どれほどのスケールメリットを示せるだろうか。
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『長野殺人事件』
内田康夫『長野殺人事件』(光文社文庫 2010)を読む。
2004年に刊行された本の文庫化で,ちょうど田中康夫知事在任時と重なっており,議会との対立や脱ダム宣言,長野冬季五輪不正支出などが作品のモチーフとなっている。
久しぶりの内田作品であったが,仕事の合間に楽しむことができた。
柴又ライド
本日,柴又帝釈天まで走ってきた。
昨日の台風なみの荒天とはうってかわって,最高レベルの自転車日和だった。
水元公園を抜けてきたのだが,湖上を渡る風が心地よかった。
「葛飾北斎」
「衛星で風予測 燃費◎飛行」
本日の中間考査で恒常風の一つである偏西風について出題しました。
亜熱帯高圧帯から亜寒帯低圧帯に向かって吹き出した風が,地球の自転の影響で西風になるというものです。
詳細は物理の範囲であるコリオリの力に関係するところなので,その理屈までは踏み込みませんが,東西を移動する航空機の飛行時間に大いに関係してくるところになります。
ちょうど本日の東京新聞夕刊一面に,その偏西風の流れを衛星から捉え,航空機の飛行ルートに活用しようという内容の記事が掲載されていました。
記事によると,ANAとJAXAが共同で,レーザー光を大気中に発射し,微小粒子の動きを測定して風向や風速を観測し,その観測データから効率的な飛行ルートを構築するシステムを開発しているとのこと。
40代の私はつい,昭和を代表するアニメ「初代・機動戦士ガンダム」に登場した「ミノフスキー粒子」を想像してしまうのですが,これだけ衛星観測技術が進展した現在においては,微小粒子はすでにSFのアイテムではない。
ここ数年,航空機にまつわる事故や事件が増えており,安全な飛行のためにも,観測データの活用が望まれる。