本日紹介した東京新聞の記事より。
写真を見てもわかる通り、中国・内モンゴル自治区の砂漠地域で、建設中の太陽光パネルがまるで海のように敷き詰められている。砂漠地域は雨が降らないので発電可能日数が多く、太陽光発電にとっては打って付けの条件が整っている。中国やモンゴル以外にも、北回帰線や南回帰線付近の亜熱帯高圧帯や寒流が付近を流れる大陸の西側は砂漠地帯が多い。アフリカのサハラ砂漠やナミブ砂漠、チリのアタカマ砂漠、オーストラリアなどでも活用されていくと良いと思う。
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『国際協力の現場から』
山本一巳・山形辰史編『国際協力の現場から:開発にたずさわる若き専門家たち』(岩波ジュニア新書 2007)をパラパラと読む。
ジェトロが主催していた旧アジア経済研究所開発スクール卒業生で、国連の外郭団体で国際協力に携わる20名弱の方のレポートがまとめられている。開発途上国での貧困や性被害の実態から、先進国の一方的な「援助」の難しさ、「国際協力」という当事者国主体の持続的な開発について語られる。
スーダンやコンゴ民主共和国、南アフリカに囲まれたレソト王国の状況が少し理解できた。
『電車の中で化粧する女たち』
米澤泉『電車の中で化粧する女たち』(ベスト新書 2006)を読む。
化粧というとキレイになってモテたいという極めて社会的な行動だと思いがちだが、著者によると、コスメフリークは素顔ではなく化粧を施した顔という虚構の世界に憧れる「オタク」である。異常なまでに整形を繰り返し、身体をサイボーグ化していくのは「人形としての私になりたい」そして「私というキャラクターに萌えたい」という願望に基づいていると分析する。
タイトルはキャッチーだが、あまり面白い内容ではなかった。
『粘土でにゃにゅにょ』
田中敬三『粘土でにゃにゅにょ:土が命のかたまりになった!』(岩波ジュニア新書 2008)を読む。
滋賀県にある重症心身障害者通所施設で、粘土を活用した作業療法に取り組む著者の実践報告である。こねくり回しても、穴を開けても、投げつけようが、顔に塗りたくろうが、時には食べてしまっても平気な粘土の持つ可能性に言及している。
『菊次郎とさき』
ビートたけし『菊次郎とさき』(新潮社 1999)を読む。
著者の父であるペンキ屋の菊次郎と教育熱心な母さきについてのエッセーである。足立区の梅島で育った世界の北野武の生い立ちが丁寧に語られる。「この物語はすべてフィクションであり、実在の人物には一切、関係ありません」との断り書きがあるが、実際はどうなのだろうか。