香山リカ『乱読パラダイス』(筑摩書房 1995)を十数ページだけ読む。
昨日読んだ齋藤孝著『10分あれば書店に行きなさい』の中に、まえがきやあとがき、解説なども本を選ぶ指標になるという話があったので、結構長い間本棚に眠っていた本を引っ張りだしてきた。
筆者自身が「あちこちの雑誌・新聞の書評、または文庫本や単行本の解説として書いたものをまとめることにより出来上がりました。ずいぶん昔のものもあるし、一篇の長短の文章も統一されていないのですが、“パラダイスに法則は不要”とそのまま詰め込みました」と述べるように、書評や解説だけが延々と並んでいるだけの本である。対象の本の紹介もほとんどなく、ひたすら著者の感想に付き合わされる代物である。
精神科医である香山さんは文章も大変上手い人なので、編集サイドの手抜き感溢れる内容であった。
『乱読パラダイス』
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