伊豆大島三原山巡検

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夕方に春日部駅から輪行袋を担いで区間快速で浅草駅まで行った。区間快速は、途中北千住駅、スカイツリー駅の2駅しか止まらないため、他のお客さんの乗り降りの邪魔になる輪行袋を携行するには都合が良い。

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浅草駅から竹芝桟橋まで、自転車で行った。途中ボトルを忘れたことに気付き、お茶の水にあるワイズロードに立ち寄り、急遽購入した。

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竹芝桟橋で1時間ほど時間を潰す。観光だけではなく、島民にとって日常の生活の足ともなっている船なので、大きな荷物抱えた観光客と買い物帰りの普段着の乗客との対比が印象的であった。

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飛行機のボーディング・ブリッジのような通路を通って船に乗り込む。

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500mlのビールを飲んだら眠気が襲ってきて、狭いリクライニングシートであったが、朝までぐっすりであった。

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夜明けと同時に岡田港に到着をした。辺りにコンビにも食堂もなかったので、ボトルの補給もせずにとりあえず時計回りに走ろうと出発した。

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何という場所だったのか忘れた。波が火山岩でできた割れ目にうまい具合に打ち寄せるとと高く吹き上がるという所だった。

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都立大島公園に到着。季節ごとの花々や木々が楽しめる所なのだそうだが、朝7時だったので、当然営業しておらず、5分ほど休憩しただけだった。

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「あじさいレインボーライン」という三原山山頂口へ通じる舗装路の入り口に来た。
当初はここから三原山にアタックする予定であったが、ここまででかなりの坂を登っており、見ると更に激坂が続いてくので、あっさりとあきらめて写真だけを残すことにした。

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この辺りになると少し漕いでは押して歩くという状態が続く。後で地図で確認すると標高400mもあり、筑波山同様に足が全く回らなくなってしまった。

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国土地理院発行の地図に日本で唯一「砂漠」と表記されている「裏砂漠」へ通じる道。普段なら好奇心が頭を擡げるところだが、空きっ腹に汗だくで、寄り道を楽しむ余裕もなかった。写真だけ。

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裏砂漠を越えると、一転下り道が続く。これまでの苦労が報われたようで、ほっとした気持ちで走った。とんがり帽子の岩は、筆島と呼ばれ、数10万年以上前の古い火山の中心部にあった硬い岩が、周りを波に削られて写真のような形になったものである。

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波浮地域に入る。本当に昔ながらの街並みが広がる。新たに整備された観光地ではなく、昭和の佇まいのまま生活している島民の暮らしぶりが伺われる。

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川端康成『伊豆の踊り子』のモデルとなった旅芸人の踊り子たちも使っていたという「踊り子坂」と、なまこ壁の漆喰装飾が趣のある雰囲気を残す明治時代の網元の屋敷跡の「旧甚の丸邸」。
この辺りは道が狭くて入り組んでおり、軽自動車がやっとの道幅で、普通車では到底走ることができない。

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かつて遠洋漁業の中継基地として栄えた波浮港と、旧中心街の様子。唯一営業していた駄菓子屋(?)で大島アイスを食す。

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階段登りきった正面に見えるのが、旧港屋旅館。

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バウムクーヘンのような褶曲した地層断面。道路を広げる工事によって姿を現し、約20,000年分の噴火の積み重ねによって出来ている。幹線道路の脇にあり、観光地というよりも風景の一部となっていた。

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野増港周辺の様子。三原山がキレイに見えた。右側の写真は大規模噴火の際に外輪山から流れ出した溶岩を海に流す「溶岩導流堤」から海を望んだ風景である。残念ながら肝心の「導流堤」は写っていない。

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火山博物館に立ち寄る。閑散としていて営業しているとは思わず、入り口の写真だけ撮りに行ったのだが、入り口に受付の女性がスタンバイしていてびっくりした。伊豆大島の成り立ちや1986年の噴火の際の避難のビデオなど興味深かった。元町の港の脇の食堂で刺身定食を食べる。

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元町港から海沿いを通るサイクリングコースを走った。アップダウンもなく快適であった。1338年の噴火で沢を伝って海に流れた溶岩が天然の桟橋となった長根岬の様子。ゴツゴツした玄武岩が穏やかな風景にミスマッチである。

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火口から吹き出した溶岩の粒が降り積もり、赤く岡状になった「赤禿」の様子。

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いかにも観光地らしい野田浜のオブジェ。おじさん一人旅では却って寂しさを醸し出してしまう。

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野田浜から先は通行止めとなっていたため、少し戻って大島空港に立ち寄る。特に感想なし。

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帰りの船まで少し時間があったので、最後三原山にチャレンジしようと登り始めたが、気持ちに脚が付いてこず、途中の椿花ガーデン周辺で折り返す。

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岡田港で1時間半ほど時間を潰す。特に見るところもなく、乗船所周辺をぶらぶらとした。帰りの船に乗り込み、ビールを飲んだらすぐに船を漕いでしまった。竹芝桟橋から大門駅まで自転車を担ぎ、ラッシュの中を輪行して帰宅の途についた。