岩波書店編集部編『この本、おもしろいよ!』(岩波ジュニア新書 2007)を読む。
あさのあつこさんや香山リカさん、中江有里さんなど、若者に人気のある作家や評論家が10代に薦めるお気に入りの小説が紹介されている。ライトノベルが多いのだが、ライトノベルの定義も様々で、本としての一貫性はなかった。しかし、なぜその本を選んだのかというその人なりの理由がはっきりと書かれていて、読んでいて飽きなかった。
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『インド すべてを包みこむ文化 活気あふれる民主主義 ダイナミックな経済』
インド大使館『インド すべてを包みこむ文化 活気あふれる民主主義 ダイナミックな経済』(インド大使館 2006)を読む。
大使館がどこかのプロダクションに丸投げしたような内容で、インドの風景や人物の写真と、インドの経済や観光を讃えるような文章でまとめられている。
『こどもたちはまだ遠くにいる』
川本三郎編『こどもたちはまだ遠くにいる』(筑摩書房 1993)を見る。
編者の解説によれば、世界中の子どもたちの一人で遊ぶ姿を撮った写真集ということらしい。しかし、編者が写した写真は1枚もなく、ただ哀しい目をした子どもの写真を集めて強引に意味づけをしたものに過ぎない。
『地震・プレート・陸と海』
深尾良夫『地震・プレート・陸と海:地学入門』(岩波ジュニア新書 1985)を読み返す。
確か、数年前に読んで感銘を受けた本である。「個体地球科学」という観点から大陸や海を定義し、地球が動く仕組みについて分かりやすく解説している。地球表面を、地殻とマントルという旧来の分類ではなく、空気や海水によって冷やされた固まったリソスフェアと地球内部から湧き出した流動性のあるアセノスフェアに分け、浮力や摩擦、弾性といった高校の物理基礎の知識でも分かるように説明している。
特に、インド亜大陸がユーラシア大陸に衝突して形成されたヒマラヤ山脈の解説が興味をひいた。狭まる境界の仕組みからガンジス低地やチベット高原の形成過程が説明されている。
また、日を置いて読み返したいと思う本であった。
『最新科学の常識』
星野芳郎『最新科学の常識』(岩波ジュニア新書 1982)をさらっと読む。
「最新」といっても、40年近く前の本である。当時話題だったリニアモーターカーやスペースシャトル、産業用ロボット、超LSIなど、先端科学技術について高校の物理や科学の知識を使って丁寧な解説が施されている。
読みながら、1985年に開催された筑波万博の展示館の模様を思い出した。