絹代『自転車でカラダとココロのシェイプアップ』(枻出版社 2008)を読む。
東大農学部出身の著者が、自転車だけでなく栄養学や体の消化・吸収・代謝などを分かりやすく解説している。自転車自体の紹介はほとんどなく、自転車を活用して美しく、健康に痩せるダイエットの本となっている。ジュースやバター、クリームなどのエンプティカロリーは避け、バナナやアボガド、パイナップルなどのカリウムやクエン酸を含んだフルーツや、トマト、オクラ、きのこ類などのビタミンが豊富な野菜を取ることをお勧めしている。また、ちょっと軽いかなと思うくらいの有酸素運動を継続することで、代謝能力を上げ、遅筋を付けることで、脂肪が溜まりにくい体にすることが一番の近道だと説く。食事を制限すると筋肉が落ち、余計に脂肪が付きやすい体になるので注意とも説く。
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『ロード買うなら業界一の自転車バカに訊け!』
菊池武洋『ロード買うなら業界一の自転車バカに訊け!』(小学館 2010)を読む。
著者は1000台を超える自転車に乗り、雑誌にロードバイクのインプレッションを書いている自転車ジャーナリストである。
ビアンキ・クロモリ・カンパ・チューブラー以外を否定するエンゾ早川さんと異なり、それぞれのメーカーに長所や個性があり、正解はそれぞれだという立場である。カーボン、アルミ、クロモリと素材は色々だが、工法や大きさで乗り味は大きく変わるので、一概決めつけてはいけない。また、チューブラーは管理が面倒なので、手間が要らず種類の豊富なクリンチャーが良い。また、イタズラに社外品に走ることなく、トータルのバランスを考えると純正品が良い。
「スーダン 周辺国の思惑」
本日の東京新聞朝刊に、衝突が続くスーダン情勢に関する記事が掲載されていた。スーダンは国土面積が188万平方キロで日本の5倍と広い。人口は4300万人でアラブ人の他、200以上の部族が混在する多民族国家である。言語もアラビア語を公用語とするが、多数の言語が話されており、宗教もイスラム教の他、キリスト教や伝統宗教も信仰されている。
2011年にスーダンから南部のキリスト教カトリック信者の多い南スーダンが独立している。しかし、分離後も紛争が続き、スーダン、南スーダンとも一人当たりのGNIは飢餓ラインの1,000ドルを下回っており、世界最貧国に位置付けられている。
外務省のデータによると、輸出品目に石油、食用油、金、家畜(羊)などがあり、輸出・輸入とも貿易相手国は中国がトップとなっている。さらに港湾施設や農業施設なども中国の投資で作られており、スーダンには還元されず、貧困が加速する結果となっている。今回の衝突で使用されている武器・弾薬も中国製が占めているという点を書き加えておきたい。
『蜘蛛男』
江戸川乱歩『蜘蛛男』(ポプラ社 1973)を読む。
すでに怪人二十面相シリーズは読みおえたので、変装やトリックなどがオンパレードの作品ではないと思い読みはじめた。しかし、この作品も「怪人〜」ではないので殺人事件のシーンなどが登場するが、相も変わらず、犯人の変装や車にしがみ付いての追跡などがあり、食傷気味な読後感であった。
『チャリーナのための自転車BOOK』
絹代『チャリーナのための自転車BOOK:かわいく乗って、キレイにやせる!』(幻冬社エデュケーション 2012)を読む。
自転車に乗ろうと考えている若い女性向けの入門書である。女性向けなので、ファッションだけでなく、日焼け止めの塗り方や、スキンケア、メイク術、ヘアアレンジなど、男性向けの本にはないコーナーが珍しかった。