常見陽平『くたばれ!就職氷河期:就活格差を乗り越えろ』(角川新書,2010)を読む。
タイトルに「就職氷河期」とあるが、90年代半ばから00年代前半までの求人倍率が1倍を切った団塊ジュニア世代の話ではなく、採用する企業側と就職する学生側のミスマッチによる就職難となったリーマンショック後の就職について論評を加えている。
中には企業説明会や選考で企業を訪問した際に、トイレの個室にこもって社員の本音に耳を傾けるべきだとの珍アドバイスもあるが、正論ではなく企業が求める人材の本音部分が書かれていて興味深かった。