岡部敬史『ブログ進化論:なぜ人は日記を晒すのか』(講談社+α新書 2006)を読む。
これまでの不特定多数に情報を発信するホームページや匿名の参加者が主導する掲示板と異なり、ブログは
「自分が発信したものに対する反応という、人にとって何よりもわくわくさせてくれるものを、いとも簡単に与えてくれるツールなのだ」
岡部敬史『ブログ進化論:なぜ人は日記を晒すのか』(講談社+α新書 2006)を読む。
これまでの不特定多数に情報を発信するホームページや匿名の参加者が主導する掲示板と異なり、ブログは
「自分が発信したものに対する反応という、人にとって何よりもわくわくさせてくれるものを、いとも簡単に与えてくれるツールなのだ」
第104回芥川賞を受賞した、小川洋子『妊娠カレンダー』(文藝春秋 1991)を読む。
表題作の他、後の『博士の愛した数式』によく似た時代から取り残された「先生」の生活と病に倒れるまでを描く『ドミトリー』、『夕暮れの給食室と雨のプール』の2作が収録されている。
『妊娠~』では、つわりに苦しむ姉の姿を目の当たりにし、主人公の妹は、妊娠なるものが新たな生命の誕生だけでなく、母の少女時代そのものを破壊していく再生の契機だと感じ取る。
内田康夫『歌枕殺人事件』(双葉社 1990)を読む。
タイトル通り、宮城の多賀城の「末の松山」を舞台に、ご存じ浅見光彦が活躍する作品である。2時間の旅情気分を味わい良い気晴らしになった。
第11回すばる文学賞を受賞した、桑原一世『クロス・ロード』(集英社 1988)を読む。
「受験戦争」なる言葉が氾濫した80年代後半、ねっとりと歪んだ家族関係と、電話線一本で繋がるドライな友人関係の二つの世界を生きる男子高校生の心理を描く。