月別アーカイブ: 2022年2月

「五木寛之さん新刊」

本日の東京新聞朝刊に、作家五木寛之氏の近況が報じられていた。つい先日、『さらばモスクワ愚連隊』を読み直したばかりだったので、著者のインタビュー時の写真に目を疑った。思えば五木氏も89歳。家の近所の小さい古本屋で買った『青春の門』を読んだのが33年前である。五木氏の言う老いてからが人生を目指してみたい。

「日本政府がロシアのウクライナ『侵略』認定」

本日の東京新聞朝刊より。
ここ数日、ウクライナ情勢がテレビだけでなくラジオ、新聞、ネットで大きく報じられています。北京五輪が終了したらと推測していましたが、パラリンピックが開幕する前にプーチン大統領が動き出しました。記事では小さい扱いですが、ロシアのウクライナ侵攻は中国の台湾侵略は同じベクトルにあります。

授業の最後でバイデン米大統領の世界戦略について触れました。半分がオンラインだったので上手く伝わっていないかもしれません。ロシアのウクライナ侵攻が正当化され、ウクライナに親露政権が誕生してしまえば、ユーラシア大陸の反対側に位置する中国の台湾侵略と台湾政府の崩壊がいよいよ現実のものになってきます。

そういった点を意識して、今回の期末考査は「ウクライナ情勢」と「中国情勢」の2つのテーマを論述課題としました。パラリンピックは3月4日に開幕して3月13日までなので、それまでは中国に動きは見られないと思います。ただし、みなさんはウクライナと台湾の問題を繋げる見方をしてほしいと思います。授業でもそうした国際政治のイロハを伝えてきました。

「昆虫食 人類を救うか」

本日の東京新聞朝刊に「昆虫食」に関するまとめ記事が掲載されていた。
興味ある人は記事を読んでください。

ネットで少し調べたところ、国立大学で農学部がある、弘前大学や徳島大学、愛媛大学、山口大学などに研究室が置かれているようです。また私立大学では東京農業大学や玉川大学農学部でも研究されています。関東圏だと国立の東京農工大学で研究されていますが、偏差値がぐんと高くなってしまいます。

これから大注目の昆虫食を研究してみませんか? なぜ昆虫食に注目が集まっているかという点については、授業中のアフリカ地誌の中でも触れたところです。新聞のタイトルにある通り、「人類を救う」研究ができるはずです。来年度生物・化学を選択するみなさん、いかがですか。

『海と親もう』

伊藤勝敏『海と親もう:遊ぶ・観察する・学ぶ』(岩波ジュニア新書 2007)をパラパラと読む。
著者は生物学者ではなく、海中写真家であり、海辺に暮らす動物や植物の写真が豊富に収められている。コブダイやウミウシなどの写真が気持悪くて印象に残った。

『黄泉から来た女』

内田康夫『黄泉から来た女』(新潮社 2011)を読む。
著者が70代後半だった頃の作品である。京都府宮津市天橋立と山形県鶴岡市羽黒町手向の2つの町を舞台に起こった連続殺人事件に浅見光彦が挑む。名探偵浅見光彦の閃き通りに謎が解けていくので、幾分興味が削がれたが、出羽三山を参拝する千葉県の講の話など興味深かった。内田康夫ミステリーとして完成度の高い作品であった。

千葉県立中央博物館のホームページから引用してみたい。

千葉県は全国的に見てもとりわけ出羽三山への信仰が盛んな地域として知られており、「男は一生に一度は三山(サンヤマ)に行くもの」という意識が根強くあります。サンヤマといえば千葉県では出羽三山のことで、サンヤマへの登拝を「奥州参り」といいます。出羽三山への登拝は、山に集まる先祖の霊を供養するためであり、また、山を巡ることで生きながらにして死後の世界を体験し、穢れに満ちた身を捨てて蘇ること(擬死再生)ができると考えられています。