月別アーカイブ: 2016年8月

秘境駅 男鹿高原駅を訪ねて

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夏休みの最後の日で台風一過で天候も安定という予報だったので、朝早起きして春日部から快速に乗って福島の会津高原尾瀬口駅まで輪行していった。

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駅を降りてから、国道121号線で栃木方面に向かう。幹線道路なので傾斜はたいしたことないのだが、普段走り慣れない上り坂に心が折れそうになる。

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福島と栃木の県境となっている山王トンネル。ここから先は下り坂だと思うと疲れも忘れてしまう。

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「秘境駅へ行こう」というサイトで、秘境駅ランキングでトップ200駅中20位にランクされている野岩鉄道の男鹿高原駅の様子。確かに駅のすぐ近くに野生の猿がおり、付近に建物すらない。ネットで調べたところ、年間の乗降客数は300人に満たないそうだ。

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国道121号線と並行して流れる阿賀川の様子。

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野岩鉄道中三依温泉駅の様子。

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廃校となった中三依小学校の風景。地図には載っていたので、最近統廃合したのだろう。

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五十里湖の様子。

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湯西川温泉駅に併設されている道の駅で昼食タイム。野菜がたっぷりのダムカレーを食す。ダムカードなるものを貰う。足湯に浸かってほっこり。

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川治温泉駅の様子。ほとんど乗降客もいないのに駅員が常駐していた。駅近くの露天風呂に行ったのだが、残念ながら営業時間外であった。

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ふと気づいたら、後輪のタイヤの空気が抜けていた。半年ほど前に購入して一度も使ったことないCO2インフレーターを試してみた。ボンベを差し込みキュッとバルブを少し緩めると、プシュッという音とともに一気に空気が入り、ポコッと車体が跳ね上がった。簡単な修理だったが、少し感動した。

その後もずっと121号の看板を辿って、下今市を経由して、昨年折りたたみ式自転車で走った杉並木を走り抜けた。鹿沼に近づいたところで、後輪の空気が完全に抜けてしまい、新鹿沼駅からスペーシアで帰ってきた。スペーシアだと割高な特急券の料金がかかってしまうが、途中栃木の1駅しか停まらないので、輪行袋に包んだ自転車をあまり気にしなくて良いのが助かる。

『自転車読本』

川口友万・村田正洋・石川望『これからの自転車読本:自転車が変える大人のライフスタイル』(東京地図出版 2010)を読む。
ロードバイクとマウンテンバイク、クロスバイクの違いに始まり、目的別の選び方や簡単な修理、カスタマイズなどがイラスト入りで分かりやすく解説されている。
新しい情報は少なかったが、サドルの調整やパンクへの対応など基本を振り返ることができて参考になった。

『鉄道で広がる自転車の旅』

田村浩『鉄道で広がる自転車の旅:「輪行」のススメ』(平凡社新書 2010)を読む。
出張で電車に乗っている間に、自転車に纏わる本を2冊読むことができた。
自転車誌『シクロツーリスト』と『ランドヌール』両誌の編集長を務める著者が、ツーリング向きの自転車の選び方に始まり、輪行袋の使い方や、電車での位置取り、自転車旅の計画の立て方に至るまで、自身の経験を踏まえて分かりやすく語っている。「秘境駅」とも称される飯田線沿線駅を辿る旅や、鉄道アイドルの斉藤雪乃さんとのほんわか輪行旅行の話など興味深かった。

入間アウトレット

戦後初の迷走台風が近づいており、時折強い雨が混じる天候だったので、家族を連れて入間にある三井アウトレットパークへ出かけた。ファッションにもブランド興味がないので、息子二人とフードコートやレゴのお店で時間を潰した。

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スポーツサイクル専門店のY’s Roadに立ち寄った。アウトレット内にあるので、掘り出し物のパーツでもあるのかと期待したが、めぼしいものは見当たらなかった。

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フードコート内にあるファミマで「マルちゃん 本気盛(マジモリ)ラー油肉そば」という即席麺を食した。塩分も添加物もたっぷりの中身であったが、太麺の蕎麦と油っぽいスープが絡み合っていてうまかった。

帰りに近くの狭山湖で遊ぼうと思ったのだが、駐車場が見当たらず、多摩湖を車で一周して帰路に着いた。

『虚人たち』

第9回泉鏡花文学賞受賞作となった、筒井康隆『虚人たち』(中公文庫 1984)を10ページほど読む。
文庫本の裏表紙の内容紹介の一節に、「小説形式からのその恐ろしいまでの”自由”に、現実の制約は蒼ざめ、読者さえも立ちすくむ前人未踏の話題作」とある。また、パラパラとページを繰るに、本文中に空白及び活字欠落のページがあるなど斬新なスタイルで、同じく筒井康隆の代表作である「七瀬三部作」を読んだ際の驚愕を期待したのだが、残念ながら10ページほどで断念した。疲れている頭にはきつかった。
アマゾンのレビューやウィキペディアの解説では、「文学の範疇を超えた傑作」という評価が目につくのだが、果たして最後まで読み通すことができたのだろうか。
文庫本の解説を文芸評論家の三浦雅士氏が認めているのだが、ほぼ私と同じく最初の10ページほどの表現を小難しく説明した程度のものとなっている。三浦氏も最後まで読み通したのだろうか。そんな疑問を感じるほど、物語世界に入れなかった。いや、作者自身がそうしたことを拒絶しているのか。