月別アーカイブ: 2018年6月

『奇子』

手塚治虫『奇子』(角川書店 1989)を読む。
勉強の合間に手に取ってみた。国鉄三大ミステリー事件以降の戦後日本社会の闇と、20年以上地下の座敷に監禁されていた主人公奇子の人生の2つの闇が交錯する「暗黒」漫画である。横溝正史の世界を彷彿とさせる。

『「戦国最弱」小田氏治がゆく』

NHKで放映された「歴史秘話ヒストリア:「戦国最弱小田氏治がゆく』(2018年6月13日放送)を観た。戦国時代に常陸国、現在の茨城県つくば市を領有した小田氏治の特集である。戦国時代というと、同じ読みの戦国最強の織田信長が有名であるが、こちらはタイトルに「戦国最弱」とある通り、守護大名という肩書はあるものの、勇猛な北条氏や上杉氏との戦いに敗れ続け、最後は自らの城を追われたまま生涯を終えた大名である。肩の力の抜けた等身大の大名というイメージで親近感が湧いた。

『まちがいだらけの自転車えらび』

エンゾ早川『まちがいだらけの自転車えらび:幸福な自転車乗りになるための正しいロードバイクの買いかた』(双葉文庫 2015)を読む。
3年前にも同単行本を読んだが、用語がよく分からず途中で投げ出してしまった。今回は、3年前には分からなかったクリンチャータイヤとチューブラータイヤの違いやシマノとカンパのブレーキレバーの形状の違いなど、一応話が分かるようになったので楽しく読むことが出来た。ツッコミどころ満載なのだが、そこも含めて面白い。