古処誠二『ルール』(集英社,2002)を少しだけ読む。
太平洋戦争末期、東南アジアかオセアニアでの日本軍の惨状が描かれる。非合理的な戦略なのだが精神論で乗り切ろうとする日本人の体質がテーマとなっているのか。
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磐梯山 ジオパーク
少し時間があったので、ふらっと会津若松まで車で出かけた。
高速道路も味気なかったので、栃木県・今市から国道で尾瀬高原を越えて会津若松へ向かった。
車に乗ってばかりだったので、鶴ヶ城(若松城)の周囲を自転車で走ってみた。1868年の戊辰戦争では、官軍側が包囲する中で、幕府側の会津勢が立て籠もった城である。一部は復元されているが、ほとんどは1611年の震度6強とも7とも推定される大地震によって崩壊している。城壁はその地震の被害も乗り越えたのであろうか、立派なものであった。
鶴ヶ城に隣接された福島県立博物館に立ち寄った。同県猪苗代町出身の野口英世が1000円札の顔から退役したので、その感謝状が展示されていた。
その後、磐梯山の麓にある磐梯山噴火記念館に赴いた。山体崩壊を招くほどの1888(明治21)年の噴火の様子が詳細に展示されていた。
時間がなかったので、猪苗代湖の近くまで行って、家に直行した。猪苗代湖から眺めた磐梯山であるがスキー場で中腹部の森林は伐採され、景観としてはいまいちであった。
『ハクショおもしろ雑学ブック』
矢野新一監修『ハクショおもしろ雑学ブック』(シーアンドアール研究所,2007)を読む。
総務省統計局が発行している「統計でみる都道府県のすがた」にちょっとしたコメントを加えたものである。Yahoo!ニュースのタイトルだけ面白い雑学コラムのような内容である。
2007年版の統計ではあるが、人口100万人あたりの常設映画館の数が、全国1位の福岡県の33.8館に対し、埼玉県は6.7館で宮城と並んで全国最下位であった。東京に近いという点を置いてもかなり低い数字である。ちょうど埼玉県深谷市をモデルにした『SR サイタマノラッパー』が公開された頃であり、シネコンが普及する以前の埼玉の映画館事情を思い出した。同じ統計で日本一の旅行好きとして埼玉県が全国1位にランキングされているのが救いか。
中学2年生の身長ランキングで男子の1位は秋田県の161.9cm。以下青森県、北海道、富山県、新潟県と続く。一方、低い県は岡山県の158.4cmとなっている。統計の誤差の範囲以上の差がついている。以下、低い順に広島県、山口県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県と続く。気候なのか食事なのか、理由は書かれていなかったが、身長は北東の方が高く、南西の方が低いというデータがある。
『整理HACKS!』
小山龍介『整理HACKS!』(東洋経済新報社,2009)をパラパラと読む。
ここ最近、タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉が流行しているが、そのはしりのような本であった。録画した番組は1.5倍速で見るとか、ペーパーレスに徹するなども既に書かれている。服は時系列に整理して、それぞれ着る順番で並べておけば、服のコーディネートに悩む時間も短縮できるという。
しかし、15年ほど前に刊行され、スマホが普及する前の時代の整理術なので、デジタル部分はさらっと読み飛ばした。現在では下火になったEvernoteやSugarSync、Xmarksなどは、とっくにブラウザや無数のクラウドサービスに取って代わられている。
『日本のブックカバー』
書皮友好協会『日本のブックカバー』(グラフィック社,2016)をよむ。
本の表紙や裏表紙のイラストやレイアウトではなく、文庫本や新書本を購入した際に本を包み込むブックカバーのデザイン集である。TSUTAYAや三省堂書店、横浜にある有隣堂書店など、見覚えのあるカバーもいくつかあった。最近はブックカバーはほとんど使用していないが、中高生の頃、楽しみにしていた漫画にカバーをかけてもらう時のワクワク感は頭の片隅に残っている。