月別アーカイブ: 2018年9月

『幻香』

内田康夫『幻香』(角川書店 2007)を読む。
読者との共作で書かれた作品を大幅に書き換えた経緯があとがきで説明されている。
香水を巡る殺人事件だが、問題の核心である「究極の香水」そのものがはっきりと書かれておらず、薄い仕上がりになっている。人気作家の苦労が偲ばれる。

美魔女?

先ほどテレビを見ていたら、40代後半くらいの可愛らしい女性がCMに登場してた。
ネットで調べてみたところ、さらに「妙齢」の風吹ジュンさんという女優であった。
すっかり騙されてしまった。デジタル処理なのか、化粧によるものなのか、元々の素の美貌なのか、疎い私にはよく分からないが、どう見ても、画面を通して見る限り同年代にしか見えない。いつまでも美しさを保つ努力も並大抵のものではないのであろう。

男3人旅

男3人で、ドラゴンボールカードとポケモンカードを求め、久喜、幸手、杉戸をぐるりと回った。総距離30キロを超える長旅であった。小学校1年生にはかなりの距離となったが、最後まで泣き言言わずに元気で走っていた。肝心のトレカは全くの空振りであったが、サイクリングコースのベンチで休憩したり、コンビニで買い食いしたりして楽しい一日であった。

『美濃路殺人事件』

内田康夫『美濃路殺人事件』(徳間書店 1994)を読む。
1987年に刊行された本である。いつもどおり最後にドタバタと解決していくが、ミステリーとしては本格的だった。

事件の舞台となった名古屋や岐阜、犬山、美濃の位置を地図で確かめながら読んだ。改めて名古屋市のほぼ北側に岐阜市があったという事実に気付く。また、岐阜県は海に面していると思っていたが、それも間違いだっと分かった。

『黄金の石橋』

内田康夫『黄金の石橋』(実業之日本社 1999)を読む。
西南の役(1877)において、熊本城で官軍に負けた西郷隆盛が薩摩への帰り道の途中で隠したとされる西郷札を巡る殺人事件である。実際に西郷隆盛の部隊が通った水俣や大口、都城、また西郷が自刃した城山などが登場し、歴史の勉強にもなった。ミステリーとしては最後の最後で全く登場して来なかった第三者が犯人になる腑に落ちない展開であった。