本日の東京新聞夕刊に、パキスタンで1990年代末に核実験成功を主導したカーン博士が死去との記事が掲載されていた。記事にもある通り、カーン博士によって、パキスタンの核開発技術が北朝鮮やイラン、リビアに極秘裏に提供されている。
また、記事では触れていないが、カーン博士は共同通信のインタビューの中で、1980年代に来日し、日本企業に核兵器に必要な部品を注文したと話している。麻生内閣の時に、国会でも取り上げられたが、真相は闇の中である。しかし、日本は米、露、英、仏、中の5か国の核兵器国以外への核兵器の拡散を防止する核兵器不拡散条約(NPT)に締結しており、この件は明らかに条約違反である。北朝鮮の核開発に日本企業が貢献していたというのは、あまりに間抜けな話である。