本日の東京新聞夕刊記事より。
授業中に紹介した、名古屋入管の施設で収容中の3月に亡くなったスリランカ女性ウィシュマ・サンダマリさんの事件の続報である。入管施設で死の直前、彼女や支援者の申し出が無視され、その記録映像すら闇に葬られようとしている中、その記録が出版されるとのこと。
この事件はウィシュマさん個人の問題ではなく、日本の入管施設の問題、引いては日本の現状の移民・難民政策の是非が問われている。私はそう考える。
庄司力偉『堆積学』(朝倉書店 1971)をパラパラと読む。
堆積学とは何ぞやと思い手に取ってみた。著者自身も地層学ではなく、堆積学の定義付けから論を始めている。地層というと、現在という時間における土の層に限定されてしまい、全体が見えにくくなってしまう。堆積学は物理学や化学、生物学の観点から、風化・浸食・運搬・沈積を繰り返した結果の地層だけでなく、岩石や鉱物を含めた生成過程全般を扱う総合的な学問である。