本日の東京新聞夕刊記事より。
授業中に紹介した、名古屋入管で衰弱死したスリランカ女性ウィシュマ・サンダマリさんの妹が、死亡前のウィシュマさんの様子を収めた監視カメラの映像や死亡診断書の前名開示を求める手紙を、岸田首相に認(したた)めたとの内容である。
この件は、ウィシュマさん個人の問題だけでなく、入管施設の問題点を暴き、引いては日本の移民・難民政策に焦点を当てるものとなる。皆さんも是非注目してほしい「事件」である。
本日の東京新聞朝刊に、欧州連合(EU)を離脱した英国で、深刻な労働者不足が続き、特に養豚業界では出荷できない豚が行き場を失い、殺処分に追い込まれているという。
私はこの手の英国の記事があまり好きではない。人や物、金の流通を良くし、域内全体の発展を目指すEUを自ら離脱したのだから、日本を他国は全く無視してよいニュースである。英国は必早急に、より柔軟な就労ビザを発給し、他国で仕事にあぶれている人たちに労働の場を提供するべきである。また、英国は今年8月にアフガン難民を5,000人受け入れる計画を発表している。イスラム教の人に養豚場で働かせるのはタブーだが、難民の方の生活の基盤を築くための雇用の場を拡充してほしい。