本日の東京新聞夕刊に、中東のアラブ首長国連邦のドバイで開かれている万博の模様が掲載されていた。吃驚したのは、原油生産量で世界第7位のUAEで太陽光パネルがデカデカと展示されていることである。しかも持続可能性をテーマにしているということは、将来にわたって化石燃料を自ら否定するということである。原油や天然ガスからの転換が中東産油国全体のミッションだが、その変わり身の速さに驚きを禁じ得ない。
いや、それくらいの変化が必要な時期なのかもしれない。
本日の東京新聞朝刊に、イラク政治の大きな転換点となる可能性もある、イラク国民議会選挙のの結果が報じられていた。記事によるとイスラム教シーア派の指導者サドル師派が、イランとの関係が深い他のシーア派勢力を退け、「イラク人よる統治」を訴えて、議会内で最大勢力となった。
イラクはスンニ派が4割、シーア派が6割と拮抗している。そのため、サダム・フセインが所属していたスンニ派のバアス党と、イランの支援を受けたシーア派勢力が対立し、常に周辺国の介入を招いてきた歴史がある。授業の中でも、イラクは1500年前の骨肉の争いを引きずっており、サダム・フセインのような独裁者でないとイラクの統治は難しいと偉そうに断言したばかりである。
恥ずかしながら、前言撤回となりそうである。サドル師は親イラン派勢力とも、親米のスンニ派勢力とも距離を置き、スンニ派過激組織のイスラム国を抑え込み、イラク共産党と連携し貧困の改善に取り組むという。私と同級生であるサドル師の手綱捌きに期待したい。