山本和正・前川悦郎・高瀬福巳・鈴木一孝・岡本弘・吉田高年・中村亮『目でみる化学』(培風館 1985)をパラパラと読む。
大学の教養課程で使われていた教科書で、文系の生徒向けに化学式などはほとんどなく、繊維や調味料、洗剤などの日常品の分子構成が丁寧に説明されている。ただ、授業で用いられている教科書なので、一読しただけでは理解できないであろう。
ボイル=シャルルの法則の説明があったが、地理でも使える内容だったので書き留めておきたい。
気体の体積は、圧力に反比例し、絶対温度に正比例する。
体積(V)=定数(K)×絶対温度(T)/圧力(P)
圧力(P)×体積(V)=定数(K)×絶対温度(T)
したがって、気体の温度を上げると密度が小さくなり、その気体は軽くなる。熱気球はこの原理で空を飛ぶのである。