本日の東京新聞朝刊に、東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会談にミャンマーの軍事政権の総司令官の出席を認めないとの方向で話がまとまったとの記事が掲載されていた。
ミャンマー情勢は正直難しい。軍事政権の横暴な振る舞いは批判されてしかるべきだが、アウン・サン・スー・チーを党首とする国民民主連盟時の政権運営も決して肯定されるべきものではなかった。
ただ、米中の対立が世界各地でくすぶり、南シナ海でへの中国の進出や、英米豪の安全保障「AUKUS(オーカス)」の結成などの不安定要素が増えていく中で、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの総人口6億5千万人のASEANがまとまった行動をとることができるというのは大きい。
また、日本もどんどん世界経済から遅れをとる中で、ミャンマーを含めたASEANと真摯に向き合う外交姿勢が求められる。授業の中でも、折を見てASEAN各国について触れていきたいと思う。