藤本広治『地層の調べ方』(ニュー・サイエンス社 1980)をパラパラと読む。
執筆当時小学校の教諭だった著者が、自身で撮影した写真をもちいながら、丁寧に岩石の種類や地層のでき方などを説明する。写真が暗くて見にくかったが、専門用語も少なく理解しやすい。
地層の形成に氷河期の海水面の沈降の影響が大きいと初めて知った。
日別アーカイブ: 2021年10月27日
「スーダン 軍クーデターに怒りのデモ」
本日の東京新聞朝刊に、ここしばらく揺れていたスーダン情勢がまとめられていた。
スーダンは世界史でいうと、1898年にイギリス、フランス両勢力が衝突したファショダ事件が起きた国である。その後、イギリスが第二次世界大戦後まで支配し、1956年に軍事政権が独立国家を建設した。以後、何度も軍事クーデターが繰り返されている。輸出の大半は原油であったが、南スーダンが分離独立後、原油の生産は大幅に落ち込んでいる。2019年の一人当たりGNIは590ドルに過ぎず、同年の経済成長率は-2.5%、物価上昇率は52.37%、失業率は13.3%にのぼる。民主化しても経済再建の道のりは厳しいであろう。
記事には書かれていないが、スーダンは貿易面で中国べったりであり、スーダンの軍事政権を中国が軍事支援している。経済を一手に掌握する軍事政権の方が、貿易相手としては好都合なのであろう。政治問題かと思いきや、中国の一帯一路経済圏構想の拡充に伴う、市場の制圧と捉えた方が理解が早いだろう。