今日の東京新聞国際面に、イスラエルにあるカタール拠点の衛星放送アルジャジーラのエルサレム支局を閉鎖し、放送を遮断するとの記事が掲載されていた。カタールと断交し、アルジャジーラを敵視するサウジアラビアなど中東4カ国の動きに加担した形となっている。イスラエルのカラ通信相は会見で、アルジャジーラがテロ組織を支援しているとし、「治安強化と、イスラエルに拠点を置くテレビ局が公平な報道を行う状況にする」のを目的とした措置だと主張している。
これに対し、法的手続きや外国人記者の反発もあるようだが、私はサウジアラビア、UAE、バーレーン、エジプトの4カ国とカタールが6月から国交断絶となっている事実を初めて知った。そもそもカタールという国について、「ドーハの悲劇」という言葉以外何も知らなかった。外務省のホームページを見たところ、秋田県くらいの面積で人口は200万人あまり、日本にとって原油やLNGの主要供給国であり、緊密な関係を維持している国であるとのこと。そのカタールがイランに後押しされたテロ組織を国家的に支援していると、アラブ諸国の反発を食らっている。
一体この事件をどのように解釈すれば良いのだろう。サウジとイランのいつもの対立だろと切り捨ててしまってよいのか。カタールと友好関係にある米国が裏でてぐすを引いているのか。ロシアが一枚噛んでいるのか。