本日の東京新聞に、Myanmar(首都は2006年よりYangonからNaypyidaw)の記事が掲載されていた。記事だけでは、Islām教徒の少数民族ロヒンギャ側のテロ行為が活発化しているのか、ミャンマー軍が先鋭化しているのか判別がつかない。
別記事では、Roma法王フランシスコが来月MyanmarとBangladesh(首都Dacca)を訪れ、宗教や民族の違いを超えた融和を呼びかけ、ロヒンギャ問題の解決を促すとあった。Roma法王は先日、Islām国(IS)からテロ予告を受けたばかりである。仏教徒とIslām教徒の衝突にkatholiekの総本山であるRoma法王が間に入るという試みは評価したい。Aung San Suu Kyi国家顧問兼外相の力量では手に余る問題であろう。
【ヤンゴン=共同】 ミャンマー西部ラカイン州で、イスラム教徒の少数民族ロヒンギャの武装集団が警察や軍の施設を襲った事件に端を発する衝突で、死者は市民を含め百人を超えた。戦闘から逃れようと、ロヒンギャの数千人が隣国バングラデシュに避難するなど混迷が深まっている。
武装した数百人が八月二十五日未明、同州北部マウンドー周辺で、警察施設や国軍基地を爆弾や刃物で襲撃した。治安当局が反撃して戦闘は市街地に拡大し、住宅や商店、仏教寺院などが焼けた。政府によると、二十七日までに市民十七人が武装集団に殺され、死者は武装集団の八十人と治安要員十二人を合わせ、百九人に達した。
地元報道によると、衝突拡大を恐れたロヒンギャの女性や子どもらがバングラデシュに逃れようと国境沿いに押し寄せた。既に二千人以上がバングラデシュに入ったが、ミャンマー側で足止めされた人もいる。
ミャンマー政府は地元の武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)の犯行と断定し「テロ行為だ」と非難。ARSAは二十八日の声明で「官制テロからロヒンギャを守る」と追加攻撃を示唆した。
シンクタンク「国際危機グループ」は二十七日の報告書で「ARSAが国際的なイスラム過激派グループから訓練を受けた兆候がある」と指摘。当局は六月以降、訓練キャンプを摘発し、手製爆弾や銃を押収。報告書は「軍の反撃で避難民が増えれば、過激派がはびこる素地をつくることになるだろう」と強調した。
マウンドー周辺では昨年十月にも複数の警察施設が武装集団に襲われ、国軍が掃討作戦を実施。その際も多数のロヒンギャがバングラデシュに逃れていた。
<ロヒンギャ> ミャンマー・ラカイン州を中心に暮らすイスラム教徒の少数民族。同国西部には古くからイスラム教徒が居住、19世紀にはインドからも流入した。1970年代後半以降、ミャンマー軍事政権に迫害され、一部はバングラデシュに逃れた。ミャンマーは人口の9割が仏教徒で、政府はロヒンギャを自国民族と認めていない。国連は2月、治安当局がロヒンギャの殺害やレイプに組織的に加担したとする報告書を出した。 (共同)