日別アーカイブ: 2003年7月31日

『ターミネーター3』

terminator3_movie

ジョナサン・モストウ 監督・アーノルド・シュワルツェネッガー主演『ターミネーター3』(2003 米)を千葉県野田市にあるスーパーのジャスコに入っている映画館へ観にいった。
前作を見ていないので話しのつながりが理解出来なかったが、話の内容自体は分かりやすいものであった。徹底した最新のVFX技術が用いられているということだが、すでにどこからがCGでどこまでが現実の演技なのか見分けることはできない。アニメや漫画のように、変身したり人を投げ飛ばしたり首がもげたりと、もはや人間が想像できない映像はないというレベルまで達している。格闘シーンなどは格闘ゲームやアニメ「ドラゴンボール」のような重力と体力を無視した肉弾戦であり、これまでの格闘シーンとは一線を画している。
しかし話の筋自体はきわめて古典的なSFストーリーとなっている。システムの反乱に対し、ヒューマンロボットが立ち上がるという展開は手塚治虫の「鉄腕アトム」や永井豪の「デビルマン」を彷佛させるものがある。おそらくアメリカにも同種の物語が多数あるのだろう。「マトリックス」同様に、コミック的な内容に現実離れした映像を加えるという手法は、今後10年近くハリウッド大作映画の主流となっていくだろう。