日別アーカイブ: 2003年7月1日

免許更新

本日の午後、鴻巣まで免許の更新に出かけた。途中,白岡の田舎道をゆっくりドライブした。そして,いつも通りの淡々とした話しとビデオ映像が続く講習を受けてきた。ビデオではスピードの出し過ぎについて注意を喚起するブレーキ実験の映像が映し出された。制動距離は速度の二乗に比例するので、制限速度を守りましょうというものだが、改めてこの「二乗」の恐怖を思い知った。また埼玉県の自転車事故は5年連続全国ワースト1位もしくは2位ということだ。ちなみに昨年の1位は愛知県である。確かに埼玉県民の自転車の運転は荒い。

それにしても免許センターというところは代わり映えのしないところだ。ここ最近、市役所や区役所がとみにCSを意識し、郵便局も公社化によって変わり、町中の交番の対応もかなり改善されてきたのに、免許センターは相変わらずの役所仕事という雰囲気が漂っている。陸運局もそうだが、お役所お抱えの天下り先となるようなところが一番改革が遅れやすいのだろう。

『アメリカひじき・火垂るの墓』

野坂昭如『アメリカひじき・火垂るの墓』(新潮文庫 1972)を2か月前から読み始め、しばらくほっぽいておいたのだがやっと読み終えた。
1930年生まれの作者の直接体験がもとになっており、戦争末期の社会の混乱をいつも空腹に喘いでいる少年の目を通して描いた作品だ。『火垂るの墓』はアニメ映画にもなり、少々きれい過ぎると感じていたが、『アメリカひじき』は戦争における人間のいやらしさが描かれていて面白かった。敗戦直後のGHQに対する卑屈な思いが、大人になってアメリカ人に対する過度な奉仕精神となって現れる主人公の姿がそのまま日本の姿と重なっている。