都内サイクリング〜第五福竜丸展示館


10時近くなって出発する。南桜井の三井団地の中を抜け、江戸川サイクリグロード右岸を走る。


途中、三郷でスーパーに立ち寄る。確かこの駐輪場のスペースは、学生時代にバイトで「ラッキーマン」というキャラクターのショーをやった場所ではないか? 正月の初売りセールの客寄せで、「努力マン」という着ぐるみを被って、カセットテープに合わせて振りを付け、子どもと握手をするというバイトだったので、鮮明に記憶に残っている。但し、場所となると、20年以上も前なので記憶も定かではない。

 
江戸川右岸を走ったので、そのまま旧江戸川に入る。工事中や未整備のところも多く、回り道をしながら進む。でもそんな寄り道した風景の方が印象に残っている。


写真では分かりにくいが、シンデレラ城とセンターオブジアースが見える。


葛西臨海公園駅のラーメン屋で餃子を食す。


疲れが出始めていたので、せっかくの海もさらっと流す。


湾岸線も工事中だったので、シクロクロスよろしく、あちこち担いで進む。

 

 

 

 
たまたま通りかかった第五福竜丸展示館に立ち寄る。1954年3月1日、マーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカがおこなった水爆実験により被ばくした静岡県焼津港所属の遠洋マグロ延縄漁船の第五福竜丸が展示されている。下から見上げるように展示されておりなかなか迫力があった。しかし、第五福竜丸は建造当時はカツオ漁船であり、日本近海での漁を目的とした全長30メートルの木造のちっぽけな船である。1950年代になり、米軍によって規制されていた日本の遠洋漁業が解禁になり、無理くり遠洋仕様に仕立てたのである。失礼な話だが、こんなボロい船で太平洋の真ん中まで航海していたという事実に驚いた。
ひととおり見学した後、他に観客もいなかったので、ボランティアのおばさんにガイドをお願いした。
第五福竜丸に積んであった「原子マグロ」は築地市場の地下に埋められたそうだ。また、米軍より200万ドルの見舞金が出たことで、水爆実験の反対運動も尻すぼみになったとのこと。展示にもあったが、第五福竜丸は、ゴジラと同様に、現在の日本社会で生きていると実感。

 

 
夢の島から、隅田川沿いをうろうろしながら、浅草駅まで走る。スペーシア改めスカイツリーライナーで帰ってきた。車両も新しくなり、自転車を置くスペースも確保されていた。ビール片手に快適なひと時を過ごした。

 

都立 第五福竜丸展示館 Official Site

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