石川結貴『スマホ廃人』(文春新書,2017)をパラパラと読む。
今多くの人が使用しているLINEは東日本大震災をきっかけに開発を急ぎ、3ヶ月後の6月にサービスを開始している。
また、幼児にスマホを使わせるなんてという非難を耳にするが、著者はその背景に社会の不寛容さが増していると指摘する。子どもにスマホを利用させる母親たちが「周囲の迷惑にならないように」という理由を挙げていた。子どもが騒いで迷惑をかけたくないから、スマホを使っておとなしくささせている。実際「騒音」を理由に保育園建設への反対運動が起きたり、公園で遊ぶ子どもの声がうるさいと訴訟になったりすることを考えるとさもありなんという感じだ。