月別アーカイブ: 2017年8月

都内サイクリング〜第五福竜丸展示館


10時近くなって出発する。南桜井の三井団地の中を抜け、江戸川サイクリグロード右岸を走る。


途中、三郷でスーパーに立ち寄る。確かこの駐輪場のスペースは、学生時代にバイトで「ラッキーマン」というキャラクターのショーをやった場所ではないか? 正月の初売りセールの客寄せで、「努力マン」という着ぐるみを被って、カセットテープに合わせて振りを付け、子どもと握手をするというバイトだったので、鮮明に記憶に残っている。但し、場所となると、20年以上も前なので記憶も定かではない。

 
江戸川右岸を走ったので、そのまま旧江戸川に入る。工事中や未整備のところも多く、回り道をしながら進む。でもそんな寄り道した風景の方が印象に残っている。


写真では分かりにくいが、シンデレラ城とセンターオブジアースが見える。


葛西臨海公園駅のラーメン屋で餃子を食す。


疲れが出始めていたので、せっかくの海もさらっと流す。


湾岸線も工事中だったので、シクロクロスよろしく、あちこち担いで進む。

 

 

 

 
たまたま通りかかった第五福竜丸展示館に立ち寄る。1954年3月1日、マーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカがおこなった水爆実験により被ばくした静岡県焼津港所属の遠洋マグロ延縄漁船の第五福竜丸が展示されている。下から見上げるように展示されておりなかなか迫力があった。しかし、第五福竜丸は建造当時はカツオ漁船であり、日本近海での漁を目的とした全長30メートルの木造のちっぽけな船である。1950年代になり、米軍によって規制されていた日本の遠洋漁業が解禁になり、無理くり遠洋仕様に仕立てたのである。失礼な話だが、こんなボロい船で太平洋の真ん中まで航海していたという事実に驚いた。
ひととおり見学した後、他に観客もいなかったので、ボランティアのおばさんにガイドをお願いした。
第五福竜丸に積んであった「原子マグロ」は築地市場の地下に埋められたそうだ。また、米軍より200万ドルの見舞金が出たことで、水爆実験の反対運動も尻すぼみになったとのこと。展示にもあったが、第五福竜丸は、ゴジラと同様に、現在の日本社会で生きていると実感。

 

 
夢の島から、隅田川沿いをうろうろしながら、浅草駅まで走る。スペーシア改めスカイツリーライナーで帰ってきた。車両も新しくなり、自転車を置くスペースも確保されていた。ビール片手に快適なひと時を過ごした。

 

都立 第五福竜丸展示館 Official Site

「ロヒンギャ数千人が国外に ミャンマー 衝突死者100人超す」

本日の東京新聞に、Myanmar(首都は2006年よりYangonからNaypyidaw)の記事が掲載されていた。記事だけでは、Islām教徒の少数民族ロヒンギャ側のテロ行為が活発化しているのか、ミャンマー軍が先鋭化しているのか判別がつかない。

別記事では、Roma法王フランシスコが来月MyanmarとBangladesh(首都Dacca)を訪れ、宗教や民族の違いを超えた融和を呼びかけ、ロヒンギャ問題の解決を促すとあった。Roma法王は先日、Islām国(IS)からテロ予告を受けたばかりである。仏教徒とIslām教徒の衝突にkatholiekの総本山であるRoma法王が間に入るという試みは評価したい。Aung San Suu Kyi国家顧問兼外相の力量では手に余る問題であろう。

 【ヤンゴン=共同】 ミャンマー西部ラカイン州で、イスラム教徒の少数民族ロヒンギャの武装集団が警察や軍の施設を襲った事件に端を発する衝突で、死者は市民を含め百人を超えた。戦闘から逃れようと、ロヒンギャの数千人が隣国バングラデシュに避難するなど混迷が深まっている。

 武装した数百人が八月二十五日未明、同州北部マウンドー周辺で、警察施設や国軍基地を爆弾や刃物で襲撃した。治安当局が反撃して戦闘は市街地に拡大し、住宅や商店、仏教寺院などが焼けた。政府によると、二十七日までに市民十七人が武装集団に殺され、死者は武装集団の八十人と治安要員十二人を合わせ、百九人に達した。

 地元報道によると、衝突拡大を恐れたロヒンギャの女性や子どもらがバングラデシュに逃れようと国境沿いに押し寄せた。既に二千人以上がバングラデシュに入ったが、ミャンマー側で足止めされた人もいる。

 ミャンマー政府は地元の武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)の犯行と断定し「テロ行為だ」と非難。ARSAは二十八日の声明で「官制テロからロヒンギャを守る」と追加攻撃を示唆した。

 シンクタンク「国際危機グループ」は二十七日の報告書で「ARSAが国際的なイスラム過激派グループから訓練を受けた兆候がある」と指摘。当局は六月以降、訓練キャンプを摘発し、手製爆弾や銃を押収。報告書は「軍の反撃で避難民が増えれば、過激派がはびこる素地をつくることになるだろう」と強調した。

 マウンドー周辺では昨年十月にも複数の警察施設が武装集団に襲われ、国軍が掃討作戦を実施。その際も多数のロヒンギャがバングラデシュに逃れていた。

<ロヒンギャ> ミャンマー・ラカイン州を中心に暮らすイスラム教徒の少数民族。同国西部には古くからイスラム教徒が居住、19世紀にはインドからも流入した。1970年代後半以降、ミャンマー軍事政権に迫害され、一部はバングラデシュに逃れた。ミャンマーは人口の9割が仏教徒で、政府はロヒンギャを自国民族と認めていない。国連は2月、治安当局がロヒンギャの殺害やレイプに組織的に加担したとする報告書を出した。 (共同)

境町サイクリング

本日、ドコモのオンラインストアから午前中に新しいケータイが届いた。
5年間スマホを使ってきたが、ガラケースタイルの方が使い易いと実感した。
カメラの起動も早くて、サイクリグ途中の風景も収めやすい。

「ロシア武器輸出を拡大」

本日の東京新聞朝刊に、ロシアが、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコへの最新鋭対空ミサイルシステム(S400)の輸出交渉を進めるなど、武器輸出先の拡大を図っているとの記事が掲載されていた。今月22日、モスクワ郊外で中国や北朝鮮、アフリカ諸国など15カ国の軍事関係者を前にロシアの兵器のデモンストレーションが行われたとのこと。

ロシアは米国に次ぐ世界第2位の武器輸出国であり、中国やインド、フィリピン、トルコなど、米国との関係が悪化している国に売り込みをかけている。特にトルコのエルドアン大統領やフィリピンのドゥテルテ大統領、エジプトのシシ大統領などは、ロシアとの前向きな関係強化を図っている。

日本も「防衛装備移転三原則」で、「(1)紛争当事国などに該当しない(2)我が国の安全保障に資すると判断できる(3)目的外使用や第三国移転をしないと相手国が約束した場合」に限って、武器を輸出したり、国際共同開発に参加したりすることが可能となり、既に弾道ミサイル防衛システムに使用されるミサイル追跡センサーなどを米国に販売している。

市場が拡大し競争が激化すれば、「防衛装備移転三原則」は容易に形骸化し、民間ベースで殺傷能力のある兵器が大量に、そして安価に世界中に流通することは間違いない。ネットで検索したところ、三菱、川崎、日立、東芝などがマレーシアやフィリピン、インドやオーストラリアなど、中国周辺の国を中心に武器輸出を始めている。冷戦時代ならいざ知らず、国同士の関係がグローバルに変化している中で、「防衛装備移転三原則」にある「日本の安全保障に資すると判断される」との文言がいかなる有用性を持ちうるのであろうか。

『バカの人』

和田秀樹『バカの人:その傾向と対策』(ぜんにち 2005)を手に取ってみる。
昨日、養老猛司氏の本を読んで感銘を受けたので、同じ東大医学部卒という括りで手に取ってみた。
ヒトの先天的な感性は変えられないので、社会の中に多様性を残すことが大事だという養老氏の考え方とは全く異なり、和田氏は社会でうまく適合できない「バカ」(「コミュ障」に近い)との付き合い方を指南する。東大卒を鼻に掛けたような内容で、全く受け付けられなかった。